• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

北米は社会イノベーション“未開の原野“

日立製作所の中西宏明・会長兼CEOに聞く、大規模イベントの狙い

2015年5月1日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

日立製作所は4月29日、同社として北米では初となる「Hitachi Social Innovation Forum 2015 in North America」をラスベガスで開催した。同イベントを皮切りに北米で社会イノベーション事業を本格展開する。日立の中西宏明・会長兼CEOに意気込みを聞いた。(聞き手は日経ビジネス記者 宗像誠之)

日立製作所の中西宏明・会長兼CEO

ラスベガスで今回、社会イノベーション事業のイベントを日立として初めて開催した理由は。

 日立が社会イノベーション事業を打ち出してから5年が経過し、成果はいくつか出てきた。だが本当にグローバルでこれを展開するには、各地域にある拠点の経営陣や技術者などが自律的に、この事業に積極的に取り組んでもらう必要がある。ただ、米国は社会イノベーション事業という意味では、まだ関連プロジェクトが乏しく、大きな成果が出てない。しかも本格展開するためには、まだ足りないパーツも多い。

 だが、ビッグデータやエネルギー、医療、自動車分野など、社会イノベーション関連のビジネスのネタは北米にたくさんある。だから、これから本気になって「北米エリアでも社会イノベーション事業を展開しよう」と日立グループ全体に動機付けをして、その意気込みを北米のビジネスパートナーや顧客に伝える狙いがある。

 北米では例年、ストレージソリューションを手がける日立データシステムズ(HDS)のイベントをやっているが、今回はHDSのイベントの翌日に、社会イノベーションフォーラムも併せて開催し、大規模なイベントにした。

「2015年度に北米市場で売上高1兆円」という目標を現状では掲げているが、この目標達成に向けた手段は主にM&Aなのか、それとも自力成長が中心になるのか。

 M&Aはコンスタントにやっていく。だが、これは決して、売上高を積み増すためにやっているわけではない。あくまでも、事業の強化に必要な技術や顧客ベースを獲得するためにM&Aを実施する。2015年2月に発表した、ビッグデータ分析の米ペンタホの買収も、そのような観点での取り組みだ。

将来は北米の売り上げ規模を2倍に

北米市場でも社会イノベーション事業を今後強化していくとなると、売り上げ規模の将来目標は、どの程度になりそうか。

 まだ北米における社会イノベーション事業のプロジェクトは少ないが、HDSが持っている顧客ネットワークは、ものすごく幅広い。従来はHDSが各顧客企業へストレージソリューションを中心に展開してきたが、石油やガスなどのエネルギー企業からは様々な課題解決への引き合いも増えている。そこではまさに、ビッグデータ分析の需要が出てきている。

 そうなってくると、これまで社会イノベーションのプロジェクトが少なかった米国は、実は社会イノベーション関連の“未開の原野”のように見えてくる。チャンスは多いはず。もちろん、顧客の要求レベルは高いので、市場開拓が容易でないことは確かだ。

 どこまでの事業規模にできるかというのはまだ言いにくいが、これまで北米市場であがってきた案件の内容を聞くと、社会イノベーション事業としては、「けっこう筋がいいものが多いね」という感触はある。

 「2015年度に売上高1兆円」という目標の先は、いつまでにどのくらいまでいけるか具体的に、そのようなレベルの議論までいってないのが正直なところだ。

 とはいえ欧州市場でも、目立っている鉄道と原発事業だけでなく、その周辺分野に様々な社会イノベーション事業のネタが出てきている。例えば、エネルギー関連ではコミュニティーグリッドなどのプロジェクトもあり、実際に日立グループがかかわっている。そう考えると、経済規模は欧州より北米の方が大きいので、今後の北米における社会イノベーション事業の伸びは、相当期待できるのではないか。

 いつまでにとは言えないが個人的には、北米事業を中長期で今の2倍にはできる、という思いはある。

コメント0

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

「北米は社会イノベーション“未開の原野“」の著者

宗像 誠之

宗像 誠之(むなかた・せいじ)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション、日本経済新聞社産業部、日経コンピュータを経て、2013年1月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック