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気象に関する新語・流行語は増えているか?

地球温暖化がもたらす「初体験」の数々

2015年5月23日(土)

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 毎年の恒例行事である新語・流行語大賞。その年を代表する言葉を年末に決めるこの賞は、選び出した言葉に関連する人物や組織も「受賞者」として表彰しています。

 面白いものでこの受賞者に、一度ならず二度以上も名を連ねる人や組織がいます。本コラムでもかつて、複数回にわたって受賞者となった政治家を特集しました(参考:社会を映し出すコトバたち「新語・流行語大賞に何度も絡んだ政治家」)。ちなみに歴代政治家のなかで最も多く受賞したのは中曽根康弘元首相でした。

 そんな複数の受賞記録を持つ人や組織の中に、筆者はある意外な名前を見つけました。その名前は「ウェザーニューズ」。日本における民間気象情報会社の草分け的存在の、あの会社です。

 受賞語となったのは2012年の「爆弾低気圧」と2008年の「ゲリラ豪雨」。受賞者名義は、前者が株式会社ウェザーニューズで、後者は石橋博良氏でした。石橋氏はウェザーニューズの創業者で、当時の代表取締役です。厳密には両者の名義は異なるものの、実質的にはウェザーニューズの複数受賞と考えてよいでしょう。新語・流行語大賞の隠れた常連が気象情報会社であるというのは、なかなか興味深い現象であると思いました。

 さてかねてから筆者は「近年、新語・流行語の分野で『気象に関する言葉』の存在感が増している」ということを漠然と実感していました。同賞の受賞やノミネートを逃した言葉のなかにも「特別警報」(数十年に1度の頻度で発生する可能性が予想される気象災害について気象庁が発する警報)や「スーパーセル」(竜巻の原因となる積乱雲)など、存在感のある気象用語が増えていると感じていたからです。

 そこで今回の「社会を映し出すコトバたち」は「気象」に関する言葉を特集することにしましょう。歴代の新語・流行語大賞の受賞語・ノミネート語のなかに、どんな言葉が存在したのかを紹介します。果たして筆者が実感している通り、気象に関係する新語・流行語は増えているのか。もし増えているなら、そこにはどんな背景があるのか。探ってみましょう。

2010年代は「豪雨」の時代

 まず分析の準備として、本稿の対象である「気象に関する言葉」について定義します。まず本稿では、気象庁が正式に定めている予報用語(天気予報の時に使用する言葉のガイドライン)のみならず、ゲリラ豪雨などの非公式の俗語、さらにスーパーセルのような専門用語なども含めて考えることにします。

 いっぽうで気象観測と密接に関係するものの、いわゆる「天気」とは直接関係しない言葉は対象外としました。例えば1991年に新語部門・金賞を受賞している「火砕流」(※)は、気象庁雲仙岳測候所の職員などが受賞者でしたが、火山の話題なので対象から外しています。(※注:噴火した火山から流れてくる、高温の火山灰や軽石や火山岩塊など。雲仙普賢岳の噴火災害で話題になった)

 また2013年にトップテンに入賞した「PM2.5」(※)も、日本気象協会が受賞しましたが、環境問題の用語であるため対象外としました。(※注:粒子径2.5ミクロン以下の大気汚染物質。2013年には中国における大気汚染が問題になった)

 以上の条件を満たす言葉を、本稿では便宜的に「気象に関する言葉」と呼ぶことにします。

「社会を映し出すコトバたち」のバックナンバー

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「気象に関する新語・流行語は増えているか?」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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