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天安門事件から26年後の香港の現実

中国化の波が迫る中で進む悲しい民主派の分裂

2015年6月8日(月)

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 「今年は明らかに人が少ない…昨年はもちろん、2年前に参加した時でさえもっと混んでいて、身動きもできないほどだったのに…」

 6月4日夜、香港島で最大の公園であるヴィクトリアパークにやってきた香港のある男子大学生(21歳)は、困惑気味にこう語った。

6月4日に香港島のヴィクトリアパークで開かれた天安門事件の追悼集会。13万5000人が参加したが、昨年より25%も減少した
1人で参加する若い人も少なくなかった

 香港では毎年、6月4日の午後8時からこのヴィクトリアパークで、天安門事件の犠牲者を追悼する大規模集会が開かれる。参加者は配られたろうそくに火をともし、みんなで歌を歌い、黙祷を捧げるなどして天安門事件で命を落とした学生たちの魂を鎮めると同時に中国本土の民主化を願う。

 ただ、天安門事件から26周年となった今年6月4日の香港の追悼集会は、恐れていた通りの展開となってしまった。

参加者が前年比で25%も減少

 追悼集会を主催する香港市民支援愛国民主運動連合会の発表によると、今年の参加者は13万5000人と、昨年の18万人から大幅に減少した。昨年は天安門事件から25周年という節目の年でもあり、参加者数が過去最高を記録したのは自然なことで、その意味で今年の参加者数が減る可能性はあったとも言える。

参加者全員に配られたろうそくに火が灯され、天安門事件の犠牲者を追悼する

 とはいえ、香港市民の間で、民主化に対する関心が薄れているのかというと、そうではない。2017年以降の香港政府のトップである行政長官を選ぶ選挙の仕組みを巡って、昨年9月末から大学生が中心となって大規模なデモを繰り広げたことをご記憶の読者も多いだろう。

コメント3件コメント/レビュー

単純に「失望した」結果なのではないでしょうか。大規模デモも巨大な中国共産党の鉄面皮の前では何の意味もないという「無力感」で、行動への熱意に冷や水が浴びせられたのでは。(2015/06/08)

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「天安門事件から26年後の香港の現実」の著者

白壁 達久

白壁 達久(しらかべ・たつひさ)

日経ビジネス記者

2002年関西大学経済学部卒業後、日経BP社に入社。日経ビジネス、日経ビジネスアソシエを経て、2015年から香港支局長としてアジア全体をカバーする。2016年8月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

単純に「失望した」結果なのではないでしょうか。大規模デモも巨大な中国共産党の鉄面皮の前では何の意味もないという「無力感」で、行動への熱意に冷や水が浴びせられたのでは。(2015/06/08)

香港が嫌なのなら、台湾という、自由と民主主義が保障された国に政治亡命すれば良いと思うのですが。台湾ひまわり学生運動は、国民党惨敗という勝利で収まりましたし。(2015/06/08)

同じ民主主義を君と僕が語っても、その持っている知見によって大きく異なるのに、香港を英国色の下にあった時代とその後今を想像、比較すること自体を止め比較文学に似た雑念に近いいろいろな幻想が去来するのは仕方ないのか、振り払い取り除きながら、その上で香港の民主化運動を考える。多数派は大陸の民主主義化を求めたというが、イデオロギーの違いが厳然としてある中、それを一朝一夕かどうかは別にして容易に成就するとでも考えていたのだろうか。大陸の13億余の人口と香港の特区的な限定局地(区)としての行政的な整合性課題もあろう。一方香港における彼ら多数派の自然加齢化に伴い、また大陸の示威や圧力による対抗力の減衰と世代間の温度差・活力のギャップの所為を指摘されるまでもなく理の当然と言わねばなるまい。民主主義体制下で生活しつつ、尚この(似非)民主主義下の生活を忌避する根源は何と問われれば、本来的にどのようなイデオロギー主義・主張下の生活であってもいいものの、自由・平等・博愛を掲げる民主主義の下の生活こそ、自らのイデオロギーに適ったものとしなければ何事も始まらない処で、私権と公権の相克が大きな課題として立ちはだかっている。混沌たる時代から秩序だった時代、社会への変容は、所詮見果てぬ人類の夢なのか。(2015/06/08)

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