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毎日3000トンの“糞尿”が線路に

ロケットの予算はあるが、「黄害」防止の対策は後回し

2006年5月11日(木)

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 ある資料と書いてあるだけなので、具体的に何の資料か分からないが、そのある資料によると、中国では毎日平均して3000トンもの糞尿の混じった汚水が列車から線路にまき散らされており、祝日や休日ともなれば列車が毎日直接に排出する糞便の総量は1万トンを超すという。

 中国の鉄道総延長は7万km以上、毎年の運送旅客累計は11億人以上である。中国ではここ数年中国正月である「春節」や5月のメーデー休暇、10月の国慶節休暇を「黄金週」(ゴールデンウイーク)と位置付けて1週間程度の連続休暇を設定しているが、この期間には実家への帰郷や観光旅行に民族の大移動が繰り広げられる。
 特に春節の列車の混み具合は並大抵のものでなく、2006年の春節休暇の1週間では、毎日の旅客累計は400万人にも及び、春節期間全体の旅客累計は1億人以上であった由。これだけの人間が列車に乗れば、毎日1万トンという糞尿総量もある話かもしれない。

年間の糞尿総量は約110万トン


 中国人を日本人と比べると相対的に食べる量が多いので、自ずと排出する量も多い道理。専門家によれば、1人が毎日500グラムの糞便と1500グラムの尿の計2000グラムを排出する前提だと、鉄道旅客数から考えて、少なくとも毎日3000トンの糞便が線路に撒き散らされているという計算になる由。これを年間365日で計算すると、なんと年間の糞尿総量は約110万トンにも達する。
 まさに「黄害」天国と呼ぶにふさわしい規模である。もっとも、かつては日本も列車のトイレは糞尿を直接に線路に垂れ流す方式であり、現在の循環式や真空式になったのは1970年代以降のたゆみなき技術革新の成果であると言える。


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「世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」」のバックナンバー

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「毎日3000トンの“糞尿”が線路に」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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