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上海で台・韓・星「パン食い競争」勃発中

食生活の洋風化で需要急増、日系パンもぜひ奮起を

  • 田中 信彦

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2006年5月31日(水)

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 上海で外資系高級ベーカリーの競争が激しくなってきた。長く市場をリードしてきた台湾系をシンガポール系、韓国系が急追するという三つ巴の構図。市民の食生活が急速に洋風化し、おいしいパンやケーキに対する需要が高まってきたことが背景にある。今のところ日本勢は目立った浸透を見せていないが、日本のパンのおいしさは中国の消費者には必ず受け入れられると私は思うので、ぜひ日系のベーカリーにも、もう一歩の奮闘を期待したい。

 1980年代後半頃まで、中国のパンの味の悪さは形容し難いほどのものがあった。パサパサ、カチカチで味気なく、ある時ホテルで朝食にパンをかじっていたら、隣にいた見ず知らずの香港人に「お前は日本人か。よくそんなものが飲み込めるな」とからかわれたのを覚えている。

おいしいパンは日本発台湾経由で

 80年代末頃からポツポツと日本や台湾の技術に学んだ自家製のパン店が登場し、徐々にレベルが向上し始めた。とはいえ本格的なパンが食べられるようになったのは1994年、現在も上海で一大勢力を誇る台湾系ベーカリーチェーン「マルコポーロ」が登場してからである。

 「マルコ」は辞書の編纂などで知られる台湾の出版社「東華書局」傘下、「文化的パン屋」を標榜する変わり種である。もともと、味のいいパンとコーヒーを出すカフェを併設した書店チェーンを展開しようというコンセプトから生まれたという。

進出が早かったこともあって、上海ではベーカリーと言えば「マルコ」と誰でも思いつくほどに浸透し、圧倒的に市場をリードしてきた。味や製法は完全に日本風。もともと台湾のパンが日本の影響下で成長したのに加え、定期的に日本人技術者が指導に上海を訪れているという。なのでとても馴染みやすい味や食感である。食パンのほかメロンパンやあんパンなど商品構成も日本に似ている。

 価格は食パン1斤が6.5元(1元は約14円)、菓子パン類が3元程度からで、進出当時は高いという印象が強かったが、より上の層を狙った競合の登場で、現在ではベーカリーの中ではボリュームゾーンで勝負する感じになっている。

 一方、「マルコ」の独壇場が続いてきた高級ベーカリー市場で、2003年、大々的に市場に参入したのがシンガポールに本社を置くベーカリーチェーン「BreadTalk(ブレッド・トーク)」だ。同社はシンガポールで二十数店舗を展開するナンバーワンのベーカリーチェーンである。ここの最大の特徴は店頭にある。

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