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投資先求め さまようサウジマネー 

未公開株への投資ファンドが急増

  • 田中 保春

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2006年6月1日(木)

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 近年、湾岸産油国では地元や欧米のプレーヤーを巻き込んで、未公開株に投資するプライベート・エクイティ(PE)・ファンドが急膨張しています。

 

 公式データはありませんが、域内では30社前後の有力PE投資会社が存在しており、その資金は昨年末で約60億ドルにも上ると推定されています。


 以前、この欄でも書きましたが、同時多発テロ以降の湾岸産油国のプライベート・マネーは域内に滞留しており、また石油ブームを背景にした近年の絶好調の経済発展を背景に新規事業やIPOブームとなっています。


 そのため域内の投資会社やベンチャーキャピタルに加え、近年ではHSBC、シティバンク、ドイチェ・バンク、クレディ・スイス、インテル・キャピタルなど欧米の金融機関やベンチャーキャピタル(VC)なども湾岸域内の未公開株投資に非常に高い関心を示し、既に活動を開始しています。

10億ドル単位の投資行動

 筆者の知人でサウジアラビアでのPEファンドに深くかかわっているサウジ人がいます。米スタンフォード大学のMBAホルダーで、帰国後はずっとVCを専門に活動をしていますが、以前彼から面白い話を聞きました。


 ドバイに彼が出張していた時に、あるプリンスから訪問を受け、「プライベート・エクイティ投資資金として20億ドルを用意するから、投資先を探して欲しい」という要請を受けたのだそうです。「金額は今やミリオンではなくビリオンだ」と苦笑いしていました。

 

 人気の背景は、なんと言ってもその高いリターンですが、近年のリターンは平均で年率50%を上回っている模様です。


 例えば、ドバイの有力VCが投資した国際クーリエのAramex社の場合は、投資3年後に株式公開をし、年率で74%のリターンをあげ、またジェッダに本店のあるイスラム開発銀行が投資したサウジアラビアの石油化学メーカーのシプケム社の場合では、わずか2年で年率131%のリターンを挙げています。


 

 実は、筆者のところにも、「投資資金はいくらでもある。投資家を探している日本企業の事業案件があれば、ぜひ出資したい」と言ってくるサウジの投資家がちょくちょく接触してきます。私からは、「日本企業は出資者としてただ投資するパートナーではなく、実際に汗をかき日本企業と一緒に働いてくれる実績あるパートナーを探しているので、出資だけでどうこう言われても困る。お金だけでなく、あなたの会社が日本の会社に何ができるか、を具体的に教えて欲しい」と答えています。

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