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素晴らしき哉、(日系企業の)残業!

「おつき合い残業」で幸せな社員、辞めていく社員

2006年6月28日(水)

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 日本人駐在員が終業時間後も家に帰らないので、中国人幹部もしぶしぶ付き合っているうちに味をしめて、結局は経営コストが高くなる、という話である。「いずこも同じ」と言えばそれまでだが、中国の日系企業で起きている問題は、実は管理者サイドに端を発するものが少なくない。

単身赴任駐在員が「会社に居残る」

 大都市の駐在員事務所などは別として都市近郊や地方の開発区にある日系製造業などでは日本人は単身赴任のケースが大半だ。夜、早く家に帰っても仕方がないし、仕事は確かに山ほどあるから、駐在員の多くは残業をしている。それは「残業」という意識がないくらい当然の空気になっていて、要するに仕事とプライベートの境目がないと言った方がいい。

 これはある面やむを得ないことではある。しかし現地で雇用されている中国人幹部社員にしてみれば家庭があるから、規定の時間が来ればなるべく早く家に帰りたい。 

 日本人駐在員とてそんな現地社員の心情は十分分かってはいるのだが、そうは言っても目前に積み上がる仕事を前に毎日、上司を置いて先に帰ってしまう部下を見ていると内心の不満は抑えきれない。

 で、そのうち言葉は穏やかに「なぜ毎日先に帰るのか。上司が残業しているのだから、君もたまには残業して仕事を片づけなさい」みたいなことを言う。

 中国人社員は「勤務時間は終わっているのになぜ帰ってはいけないのか」と不満を持ちつつも、上司がそう言うのでしぶしぶ残業してみる。すると、何が起こったか。

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「素晴らしき哉、(日系企業の)残業!」の著者

田中 信彦

田中 信彦(たなか・のぶひこ)

BHCCパートナー

90年代初頭から中国での人事マネジメント領域で働く。リクルート、大手カジュアルウェアチェーンの中国事業などに参画。上海と東京を拠点にコンサルタント、アドバイザーとして活躍している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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飯島 彰己 三井物産会長