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「故郷に錦」の中国自転車、わずか半年の栄光

銀輪王国に見た市場競争の激烈さ

  • 田中 信彦

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2006年7月5日(水)

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 昨年の暮れ、上海の家で自転車を買った。と言っても実は日本で買って持ち込んだのである。上海では気に入ったタイプが見当たらなかったからなのだが、半年間、市内を乗り回していたらいろんなことが見えてきた。

「お持ち帰り」した理由

 自転車を上海に持ち込んだのは昨年暮れ。折り畳み式の超軽量タイプ、車輪のごく小さなデザインで重さ約10kg。もっと軽いものもあって心が動いたのだが、1~2kgの差で値段がハネ上がるので、このクラスで我慢した。ネット通販で買ったのだが、価格は約1万5000円。実は中国製で、品物自体は低価格品と言っていい。

 中国製をわざわざ上海に「持ち帰る」のは妙だが、上海で探しても見当たらないのだから仕方がない。ちょうど特大のスーツケースにスッポリ入る大きさだったので、淡々と飛行機に預けて持っていった。チェックイン時も通関時も何も言われなかった。

 上海もちょっとした家ではマイカーを持つ時代となり、我が家にも車はあるのだが、やはり自転車は便利である。私は自宅で仕事をしている時間も長いので、近くの香港式麺とお粥の店に食事に行くとか、マッサージ屋さんに行く、カルフールに買い物に行くなどという時に重宝する。

 なぜ軽量の折り畳み式かというと、どこかに行く場合、自転車は往路は楽しいが、帰りが気が重い。もう用事は済んでいるから早く帰りたいのだが、自分で漕がないと前に進まない。そういう時に限って向かい風になったりして、もう二度と自転車でなど出かけるものかと思う。

勝手にまたがり「これはいい!」

 そういう経験があるので、ちょっと遠くに行く時は、行きは自転車で楽しく散策し、帰りはタクシーのトランクに積み込んでしまおうという算段である。大きめのビニールバッグには入るからバスや地下鉄にも乗れる。中国では郊外に行くと折り畳みでない普通の自転車をバスに持ち込む人もいるし、米国でも地下鉄に自転車を載せるのは普通のことである。上海も車の渋滞はひどいから、これはなかなか機動力のある方法と言える。

 で、意気揚々と街に乗り出してみると、デザインは珍しいし、ぴかぴかしているので、みんな振り返る。よい気分である。こういう時、中国の人々は遠慮なく「見るぞ」という構えでまじまじと見るのですぐに分かる。喫茶店の前に停めておくと、勝手に寄ってきてまたがってみたりする人もいる。持ち主の視線に気がつくと、親指を立てて「こいつはいい」というポーズをつくる。こういう人懐っこさはうれしいものだ。

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