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案外、日中蜜月時代に? 安倍×胡錦濤

  • 田中 信彦

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2006年10月18日(水)

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 「日本の今度の総理は前に比べてずいぶん聡明のようだ」。

 こんな書き込みが中国のネット上でたくさん見られた。そのぐらい安倍晋三総理の訪中に対する中国での評価は高い。その理由を考えてみたい。

 中国で安倍訪中の評価が高かった第1の理由は、就任最初の訪問先が中国だったことである。この点は日本ではさほど大きな論点にはなっていないが、この問題に関心のある中国人がまず指摘するのはこれだ。要するに「米国より先」であることが重要なのである。

“大国”にとって、訪問順は非常に重要

 日本国内でもメディアはこの点を指摘してはいる。しかし対中、対韓外交の立て直しが日本政府の大きな課題となっている現状もあり、まず最初に中国に行くのは現時点では現実的な選択であって、「米国と中国を天秤にかけて、あえて中国を選択した」というわけでもない。また韓国と併せて訪問することで、対中国「朝貢外交」とのイメージを和らげてもいるだろう。

 ところが中国社会の受け止め方は違う。総理が就任して最初にどこに行くかはその国の重要度を表す指標であるとの認識が強い。まあ確かに「現時点で」中国問題の解決が最も重要だったのは事実だろうから、中国の国民がそういうメッセージとして受け取ったとしても不自然ではないのだが、とにかく日本のトップが米国より先に中国に来たという事実がたまらなく嬉しいのである。

 このへんの感覚はなかなか日本人には馴染みにくい部分で、中国社会の高度に政治的、大国主義的な部分だと思う。まさに「朝貢外交」と揶揄される所以だが、実務的な視点から言えば、こんなことで相手が喜んで譲歩してくれるなら安いものだから、どんどん行ったらいいと思う。

思想よりも、力を取る考え方

 もうひとつ中国で安倍さんの訪中が評価された大きな理由は、安倍さんが小泉さんと違い、日本的な保守社会のど真ん中に位置する人であり、社会的に「力のある」人であることを中国側がよく知っていることである。

「世界鑑測 田中信彦「上海時報」」のバックナンバー

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