11月18日に北京モーターショーが開幕した。上海と交互に隔年で開かれ、中国最大級となる2つのモーターショーにはほぼ毎年足を運んでいる。今年の特徴は何と言っても中国メーカーによる「自主開発車」が展示の前面に押し出されたことだろう。
従来から中国で開催されるモーターショーには、他国では見られない1つの特徴があった。象徴的に言えば「同じ車が2カ所に展示されている」ことだ。
海外の自動車メーカーが中国国内市場向けの車を現地生産するには必ず合弁会社を作らなくてはならず、その出資比率も最大50%までに限られる。合弁生産されている車の技術やデザインのほぼすべてが海外から持ち込まれているため、独フォルクスワーゲン(VW)や米ゼネラル・モーターズ(GM)、ホンダなどが、自社のブランドでブースを設けて「自社ブランド車」を展示するのはごく自然なことである。
もう1つの展示場所が合弁相手側のブースだ。例えばVWの合弁相手である第一自動車(中国表記は第一汽車。汽車は自動車の意味)は別途、自社グループのブースを持っていて、ここにも合弁生産のVW車を展示する。第一自動車はトヨタ自動車とも合弁会社を持ち、マツダ車の生産受託もしているので、これらをすべて並べて「第一自動車ブランドの車」として展示していた。日本人としては何とも奇妙に感じたものだ。
重複展示から、そっくりさん展示へ?!
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今年の北京では、この“重複展示”の度合いが下がっていたように思う。会場の隅々まで見たわけではないが、例えば、上海自動車は12月に発売する自主開発車「栄威」を広いブースの中にゆったりと5台も置いて中心に据え、GMやVWと作っている合弁生産車は影を潜めた。スズキや米フォードモーターと合弁会社を持つ長安自動車もブース中央の壇上には自主開発車「奔奔」を置いていた。
中国の主要メーカーが合弁生産への依存度を薄めて独自色を打ち出した−−。とまあ、ここまでは中国自動車産業の華々しい歴史の1ページに刻まれる現象なのだろう。ただ、これまでに増して目に付いたのは、自主開発車として並んだ車の中に、日本をはじめとした海外メーカーの車とのそっくりさんが多々見受けられたことである。
中国車のデザイン模倣は今に始まった話でない。例えばホンダのCR-Vは、同社が確認しただけで13社のコピー車が出回り、一部はまだ知的財産権を巡って係争中である。それ以外にも、展示を見ながら「あ、これは似てる!」と思うことはあったが、これまでは大半がRV車だった。それが今回は一気に乗用車へ、しかも現在市場が急拡大中の小型車、コンパクトカーに広がった感じだ。
思い込みで言いがかりを付けていると思われると困るので、その一部を実際に見ていただこう。
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