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「上海ヒルズ」、3日で夭折?

市当局が森ビルの命名に不快感を表明

  • 田中 信彦

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2006年11月29日(水)

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 上海市に建設中の超高層ビル「上海環球金融中心」(Shanghai World Financial Center、101階建て、高さ492メートル)をめぐり、建設主体の森ビル側が「上海ヒルズ」と命名したことに対し、市当局が不快感を表明、森ビル側は急遽「お詫びの声明」(地元紙)を出すという事態が起きた。過去にもアジア経済危機で工事が4年間中断するなど紆余曲折があったプロジェクトで、何かと目立つ存在だけに風当たりも強いようだ。

 同ビルの事業主体は、森ビルの関連企業を中核に、日本のODA(政府開発援助)資金や民間企業の投資によって日本に設立された投資会社の現地法人。いわば日本政府が大株主の一員のプロジェクトだ。場所は上海浦東新区の中心部、陸家嘴金融貿易中心区の超一等地。地階から低層階は商業施設や美術館、7~77階は主にオフィス、79~93階がホテル、その上は展望施設などになる。総工費は約1000億円で、2008年完成の予定。現在は70階程度まで工事が進んでいる。

愛称と地名の間にあったミゾ

 今回の問題の経緯はこうだ。11月20日、森ビル側が記者会見で、同プロジェクトを「上海ヒルズ(中国語名=上海秀仕)」と命名、北京五輪前の2008年春の開業を目指す」などと発表。地元紙も大きく報道した。

 しかしこれに対して、上海市地名管理弁公室が「名称変更は突然で、何の申請も受けていない」と不快感を表明。地元紙の報道によると、市の規定では建築物に英語名をつけるには、市の言語文字工作委員会専門委員会の審査が必要であるとという。

 これに対して森ビル側は「“上海ヒルズ”は正式名称ではなく、上海環球金融中心を含む開発地区全体の愛称である」などと反論。しかし25日には「上海環球金融中心は当該地区の正式名称であって、地名変更の意図はない。この事件によって生じた影響を除去するために市政府各部門と既に意思疎通を強化した。市政府と積極的に協力してこの事態に善処する」などとした声明を発表した。

 発表の文面を見る限り、謝罪をしたわけではないが、地元メディアは事実上の謝罪として報道、「上海ヒルズ、3日で夭折」などの見出しが紙面に踊った。

 11月27日までは、上海環球金融中心のオフィシャルウェブサイトの中国語ページにも「愛称・上海秀仕」の文字が使われていたのだが、現在は消えている。ただし英語と日本語のページでは「SHANGHAI HILLS」がメインタイトルとなっている。どうやら全面降伏という訳でもないようだ。

 上海市当局と森ビル側がどのような話し合いをしたのかは不明だが、このような問題が発生した背景にはいくつかの行き違いがあったと想像される。

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