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中国でもクラシックブーム
子供1000万人が音楽教室に

中国で息継ぐ世界の楽器メーカー

  • 門倉 貴史

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2006年12月18日(月)

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 日本では、二ノ宮知子さんの人気漫画「のだめカンタービレ」の大ヒットなどで西洋クラシック音楽の人気が高まっていますが、お隣の中国でも西洋クラシック音楽がブームになっています。最近では、中国各地でクラシック音楽のコンサートやコンクールが盛んに開催されています。

 1000万人の子供たちがピアノ教室に通っている

 クラシック音楽がブームとなる中、富裕層やニューリッチ層の家庭では音楽に対する教育熱が高まっており、富裕層の多い上海・北京・広州などの沿岸部では幼少時からピアノを学習する子供の数が増加傾向にあります。

 また、一般家庭においても、自分の子供を将来ピアニストとして成功させたいと夢見る夫婦が増えています。国際的なコンクールに優勝して、プロのピアニストになれば、普通のサラリーマンの何倍もの収入が保証されるからです。一般家庭から一流のピアニストを輩出するには、お金と才能が不可欠で、3つの世代が必要になるとも言われます。1世代目で十分な資産を築き、2世代目で音楽的才能のある伴侶と一緒になり、そして3世代目でようやくお金と才能に恵まれた優秀なピアニストが誕生するというわけです。

 いまでは、中国全土で1000万人近くの子供が定期的にピアノのレッスンを受けていると言われます。中国におけるピアノの歴史はまだ浅いのですが、2000年代に入ってから、ピアノの人気が急速に高まっています。これはなぜでしょうか。

 2000年の第14回ショパン国際ピアノコンクールで、中国人のユンディ・リ(李云迪、重慶出身、1982年生まれ)が優勝したことが、中国で空前のピアノブームが巻き起こるきっかけのひとつになりました。

 ショパン国際ピアノコンクールは、世界で最も難しいとされるピアノコンクールで5年に1度、ポーランドのワルシャワで開催されます。同コンクールでは、1985年にスタニスラフ・ブーニンが優勝して以来、1位なしが続いていたため、ユンディは15年ぶりの優勝者となりました。しかも、優勝時の年齢は18歳と史上最年少、中国人としては初めての優勝者とあって、世界中の注目を浴びました。現在、ユンディ・リはアジアでアイドル並みの人気を博しており、日本でもたくさんのCDが販売されています。

 ユンディ・リが優勝して以来、世界各地で開催される国際ピアノコンクールにエントリーする中国人の数が急増するようになったと言われています。

 外国産のピアノが人気に  

 ピアノがブームとなるなかで、中国国内ではピアノの販売台数が大幅に伸びています。中国には50社余りのピアノメーカーが存在し、様々なピアノを生産していますが、メーカーの大半は非効率な国有企業で、値段は安くても音色やタッチなどピアノの品質があまり良くありません。中国製のピアノは新品でも1台あたり1万元(13万4000円)程度で購入することができます。

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