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“ポストBRICs”南アフリカが抱える悩み

エイズの蔓延が経済成長を押し下げている

  • 門倉 貴史

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2006年12月25日(月)

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 ポストBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国))の最有力グループの造語「VISTA」(ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン)の一角として注目される南アフリカ共和国では、エイズ(後天性免疫不全症候群)の問題が深刻化しています。

 現在、エイズ感染は世界各地で急速な勢いで広がっていますが、感染者の分布には地域的な偏りがあります。感染者が集中するのは、サハラ砂漠以南のアフリカ地域。全世界のHIV(エイズウィルス)感染者は2005年時点で3860万人ですが、全感染者の63.5%、人数にして2450万人がサハラ砂漠以南のアフリカ地域に集中しています。

 そして、サハラ以南の地域でHIVの感染者が最も多いのが南アフリカなのです。国連合同エイズ計画の推計によると、同国における2005年のHIV感染者数は550万人に達し、2003年時点(530万人)と比べて20万人も増加しました。2005年の15~49歳人口の実に18.8%がHIVに感染している計算になります。

HIV感染者が最も多い南アフリカ

 では、エイズの感染はどのような経路で広がっていくのでしょうか?異性間の性的接触、同性間の性的接触、薬物乱用による注射の回し打ち、血液製剤、母子感染など様々な感染経路が考えられますが、南アフリカでは、金鉱などの鉱山労働者から感染が広がっていくケースが多いようです。

 鉱山労働者の多くは、仕事を探して、貧しい農村部から出てきた単身の男性出稼ぎ労働者で、彼らが出稼ぎ先でセックスワーカーと接触することによってHIVに感染します。

 彼らは、鉱山で一定期間働いた後、また自分の故郷に戻ってくるので、そこで妻にも感染が広がるようになります。夫婦がともにエイズで亡くなるということが頻繁に起こるので、南アフリカでは両親をエイズで亡くしたいわゆるエイズ孤児の数も増加傾向にあります。

 南アフリカでは、宗教上の問題もあってエイズ予防・対策が十分ではありません。エイズ感染予防としてはコンドームなどの避妊具の使用が有効と言われていますが、保守的なカトリック司教会は、コンドームの使用に反対しています。南アフリカではカトリック信者が多いため、政府やNGO(非政府組織)がコンドームを普及させようとしても、カトリック教会の反対によって、なかなか浸透していかないという事情があります。

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