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ロシアは映画大国として復活する

  • 門倉 貴史

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2007年2月19日(月)

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 かつてのソビエト連邦は世界有数の映画大国でした。毎年300本を超える長編映画が制作され、『戦艦ポチョムキン』(1925年)や『イワン雷帝』(1946年)、『惑星ソラリス』(1972年)など世界の映画史に名を残すような名作映画もたくさん誕生しました。

レーニン曰く「映画は国民を啓蒙する重要な芸術」

 ソ連で映画産業が発展した背景には、政府が国家プロジェクトとして映画産業の育成に力を入れていたという事情があります。ロシア革命の指導者であるウラジーミル・イリイチ・レーニンは、映画を「国民を啓蒙するための重要な芸術」と位置づけて、撮影所や映画館を手厚く保護したのです。社会主義体制の下、表現の自由は制限されていましたが、映画業界は、映画を純粋芸術としてとらえ、その可能性を極限まで追求していったのです。

 しかし、1991年末にソ連が崩壊すると、ロシアの映画産業は冬の時代を迎えることになります。これまで国家によって手厚く保護されてきた映画産業は、民営化されるとどこも財政難に苦しむようになり、採算がとれなくなった映画館や撮影所の多くが市場から姿を消していくこととなりました。生き残った映画産業も、かつての面影はありませんでした。例えば、大手の映画制作会社「モスフィルム」では、ソ連崩壊後に映画制作本数が激減し、旧ソ連時代に制作した映画の放映権収入が主な収入源となってしまいました。一般家庭にビデオやDVDが普及したことも映画産業の衰退に拍車をかけたといわれています。

 国内映画産業が衰退する一方、国民の多くは、米国のハリウッド作品など、経済の自由化に伴い新しく流入するようになった外国産の映画への関心を高めていきます。

 ロシア文化の一角を担う映画産業の衰退に危機感をつのらせたプーチン政権は、2002年から映画産業の再生に力を入れるようになります。具体的には、映画産業への助成金を増やし、制作本数を倍増させるといった計画を打ち出しました。

 そうした中、最近では長い間低迷していたロシアの映画産業に復活の兆しが見えてきました。近年のロシア映画事情をデータによって確認してみましょう。

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