• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

米クライスラーを買うのは誰?

米GMか、アジア勢か、投資ファンドか

  • BusinessWeek

バックナンバー

2007年3月13日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

「世紀の合併」と言われた独ダイムラークライスラーの別離が、時間の問題に。売却される米クライスラーを買うのは、米GMかアジア勢か、投資ファンドか?投資ファンドはダイムラーを丸ごと買収するとの説もあり、世界再編は必至だ。

NBOが選んだ一枚
ダイムラー、クライスラー部門売却か - 米国

ダイムラー、クライスラー部門売却か - 米国
MORE

 わずか10年の間に米クライスラーは2度も売却される。もっと驚くべきことに、独ダイムラー・ベンツ傘下で9年間苦しんだクライスラーを買おうという候補者が列を成している。会社全体、あるいは一部に関心を示しているのは、米ゼネラル・モーターズ(GM)からプライベートエクイティ(非上場株)投資会社、アジアの自動車大手まで様々だ。

 中でもGMによる買収は5年前にはあり得なかった。当時GMは米市場で28%、クライスラーは13%のシェアを占めた。両社の合併は米当局から精査されただろう。だが今やGMは世界首位の座をトヨタ自動車に奪われそうだし、クライスラーやフォード・モーターは生き残りに必死。従ってどんなことでも起こり得る。

 ダイムラークライスラー本社では、売却の進め方を巡り、経営陣や取締役の間で意見が割れている。売却を急ぐべきだという意見と、売却価格を上げるためにまずリストラすべきだという意見があるのだ。

売却急ぐなら相手はGM

 慎重派に従った方がダイムラーの最終コストを減らせるかもしれないが、即時売却派が優勢な模様だ。「今秋の全米自動車労組(UAW)との労使協約更改前に売却される確率は恐らく100%だ」と、あるダイムラー幹部は話す。

 最もあり得そうな売却シナリオと、個々の実現可能性を予測してみよう。

 まずGM。混迷する企業と規模縮小に腐心している企業が一緒になるのは愚かなことだと思われる。しかし、このシナリオには極めて好都合な点が1つある。ダイムラーがクライスラーを手放す最も手っ取り早い方法なのだ。

 GMのリチャード・ワゴナー会長兼CEO(最高経営責任者)が決意すれば、わずかな買収額でクライスラーの年商620億ドルを手に入れ、構造的コストを削減できる。GMの試算では、合併新会社の年間販売台数は1160万台近くになる一方、エンジニアや会計士、広報、弁護士の数を減らすことで年間数十億ドルの合理化効果を見込める。

 GMの計画にはUAWとの協力が必要で、問題は医療費削減だけではない。合併が実現すれば、両社合計で12万5000人いる生産労働者のうち1万~1万5000人が削減される。何らかの早期退職制度が必要だろう。

 クライスラーの人員削減は避けられず、UAWとしてはGMの下で最善の保障を確保すべきだと判断せざるを得ない。

 だが合併は厄介な作業だ。簡単に言えば、クライスラー買収は、今GMが抱える問題の多くを2倍にするからだ。GMはクライスラーの車種を減らし、「ダッジ・ラム」や「ジープ・ラングラー」「クライスラー300」などの人気モデルのみを1つの販売チャネルで扱うだろう。それでもGMは販売戦略上支えねばならないブランドを米国内に11も抱えることになる。

 ゴールドマン・サックスのアナリスト、ロバート・バリー氏は、「クライスラー買収で、GMは既に肥大化しているブランドが増え、リストラや車台共通化の取り組みが複雑化、レガシーコスト(退職者向け年金・医療費負担)が増え、販売店網は苦しむことになる」と見る。

 GMへの売却はダイムラーのディーター・ツェッチェ社長にとっても犠牲が大きいかもしれない。関係者によれは、GMはクライスラーを事実上ただで手に入れたいと考えている。クライスラーを縮小するだけで80億ドルかかるからだ。しかも、バンク・オブ・アメリカ証券のロン・タドロス氏によると、クライスラーの価値はわずか50億ドルだという。

コメント0

「Bloomberg Businessweek」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トップ自らが矢面に立つことで、問題は次第に収束していきました。

佐々木 眞一 日本科学技術連盟理事長、トヨタ自動車顧問・技監