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米マイクロソフトの苦悩

やはりネット検索を牛耳れない

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2007年4月10日(火)

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 時間は常に米マイクロソフトに味方するようだった。新規市場に3度挑戦して初めて圧倒的優位を築くというのが同社の習わし。「ウィンドウズ」はパソコンのOS(基本ソフト)市場を独占するまで何年も苦戦した。サーバー向けソフトウエアも同様である。

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 しかし、確かなインターネット戦略の構築となると、時間切れが迫っているのかもしれない。マイクロソフトは長らく検索エンジン及び検索広告販売でグーグルやヤフーの後塵を拝してきた。それが今、シェアを失いつつある。

 調査会社ニールセン・ネットレイティングスによると、2005年2月時点ではグーグルがネット検索全体の46%を占める一方、マイクロソフトの「MSNサーチ」も14%近くを占めた。それからわずか2年後、グーグルはシェアを56%に伸ばす半面、ブランド名を変えたマイクロソフトの「ウィンドウズ・ライブ・サーチ」は9.6%に落ち込んだ。

 検索の苦戦は同社に難題を突きつける。昨年7~12月期の売上高はウィンドウズOS事業の59億ドルに対し、ネット広告は8億3600万ドル程度。

 だが、ウェブこそが次第に多くのコンピューティングがなされる場であり、メールや顧客管理ソフトなどあらゆる機能がパソコンのプログラムからネット上のサービスへ移行している。一方、パイパー・ジャフリーによると、ネット検索広告市場は2011年に445億ドルに達する見通しだ(昨年は158億ドル)。

 マイクロソフトがこうした潮流についていけなければ、グーグルなどがウェブベースの競合品を投入するに従い、ウィンドウズと「オフィス」のビジネスを失う恐れがある。「マイクロソフトはここ(ウェブ)にいないといけない」とサンフォード・バーンスタインのアナリスト、チャールズ・ディ・ボナ氏。「さもないと他社にマイクロソフトの中核事業を攻撃する土台を与えることになる」。

「ゲイツは理解していない」

 厄介なことに、検索問題はマイクロソフトの新規市場への取り組み全般を映している。同社は小さな新興市場に時間をかけない。だが、そうした市場がまさにネットの世界で急発展し、大きなビジネスに化ける市場なのだ。

 「ビル・ゲイツら経営陣は小さなものの価値を理解していない」と言うのは元幹部のロバート・スコーブル氏。「そのために大きなネット戦略が最初からつまずいた」。

 マイクロソフトは検索ビジネスの開発で時間を浪費してきた。2005年2月まで同社はオーバーチュアとインクトミの2社から検索技術をライセンスされていた。そこでやっと自社開発の検索エンジンを投入し、グーグルより関連性の高い検索結果で利用者を勝ち取るとうたった。

 昨年秋もCEO(最高経営責任者)のスティーブ・バルマー氏は本誌(ビジネスウィーク)にこう語っていた。「3年内にみんな言うようになる。『連中は本当にネット消費・広告の世界で主要プレーヤーになったじゃないか』とね」。

 それが実現していないのには、いくつか理由がある。1つはグーグルがほぼ完璧に発展してきたこと。グーグルは当初、シンプルなサイトを利用して「検索=グーグル」という印象を固めた。より多くの人がグーグルで検索するために同社はより多くのデータを持ち、関連性の高い広告を狙って出せる。

 その結果、グーグルの検索1件当たりの売上高は2番手のヤフーなどより50%以上高く、おかげで改善にも多額の投資をできるわけだ。

コメント2件コメント/レビュー

OSやビジネス用ソフトの市場において「MSの傲慢」をネガティブに論ずる傾向は長く存在するわけですが、現状同様に検索と付帯する広告サービスに「Googleの傲慢」を感じているのは私だけでしょうか。MSの後手からの立ち上がりはどうも見ていて歯痒くもあります。(ゲーム事業など、いいサービスもあるだけに)ただ、ツールバーのプリインストールは各PCメーカーご勘弁願いたいところです。各サーチエンジンのツールバーを規約も読まずに使っていて、ふと利用規約を読んだ時、そのとんでもなくご都合主義な内容に愕然とします。何かあった時知らぬでは済まされないことですし。OSメーカーのMSだからこそ、別アプローチに期待したいところです。それこそ、他社の存在価値を一気に薄れさせるような斬新なものに。直接競争よりそちらの方が市場のウケもいいでしょう。(2007/04/10)

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OSやビジネス用ソフトの市場において「MSの傲慢」をネガティブに論ずる傾向は長く存在するわけですが、現状同様に検索と付帯する広告サービスに「Googleの傲慢」を感じているのは私だけでしょうか。MSの後手からの立ち上がりはどうも見ていて歯痒くもあります。(ゲーム事業など、いいサービスもあるだけに)ただ、ツールバーのプリインストールは各PCメーカーご勘弁願いたいところです。各サーチエンジンのツールバーを規約も読まずに使っていて、ふと利用規約を読んだ時、そのとんでもなくご都合主義な内容に愕然とします。何かあった時知らぬでは済まされないことですし。OSメーカーのMSだからこそ、別アプローチに期待したいところです。それこそ、他社の存在価値を一気に薄れさせるような斬新なものに。直接競争よりそちらの方が市場のウケもいいでしょう。(2007/04/10)

興味深い記事ですが、「まあ参考に」なりました。というのは、「検索技術」&「グーグル」&「マイクロソフトの遅い対応」など同様の記事が多いからです。ところで「グーグルの検索技術は高い」などという記事をよく目にしますが、本当にそうですか?私など検索結果にイライラすることが多い(つまり目的の情報が見つからない)のですが。何か別のアプローチがあるのでは?(2007/04/10)

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