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2014年W杯開催がほぼ確定
~ブラジルの本当の成長力

  • 門倉 貴史

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2007年4月23日(月)

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出遅れているブラジル?

 南米のブラジルは、有力新興国BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の一角を占める大国ですが、これまでは、すでに高成長路線を確かなものとしているロシア、インド、中国の3カ国から取り残されていると指摘されてきました。

 しかし、実際には必ずしもそうとは言い切れません。ブラジル地理統計院は、2007年3月末にGDP(国内総生産)統計の改定作業を行いました。その結果、ブラジルの経済成長率は大きく姿を変えることになったのです。

 改定される前のブラジルの経済成長率はかなり低い数字になっていましたが、これは古い基準のGDP統計によって経済成長率を算出していたことの影響が大きいのです。これまでは、20年以上も昔の1985年当時の産業構造を基礎にして、GDPを算出してきたため、経済のサービス化の進展など産業構造の変化を統計に十分に反映することができませんでした。

 今回のGDP統計の改定作業では、基準年次が1985年から2000年に変更されました。基準年次の変更に伴い、GDPの算入対象の洗い直しが行われ、従来GDP統計に十分に反映されていなかった新興のサービス産業などが含まれるようになりました。

ソフトウエアなどサービス産業が高成長~大幅上方修正

 新しくGDP算入の対象となったソフトウエアなどのサービス産業はその多くが高成長を続けているため、それによって過去の実質GDP成長率が大幅に上方修正されることとなったのです。同様のGDP統計改定作業は、すでに中国やインドで行われており、その結果、中国とインドの過去の経済成長率は大幅に上方修正されました。

図表 ブラジルの実質経済成長率の改定状況

図表 ブラジルの実質経済成長率の改定状況
(出所)ブラジル地理統計院資料より作成
(注)新基準の実質経済成長率マイナス旧基準の実質経済成長率によって計算。

 改定の結果、ブラジルの2006年の実質GDP成長率は、当初発表の前年比2.9%増から同3.7%増へと上方修正されました。経済成長率は0.8ポイントも押し上げられています(図表)。水準で見ると、2006年の名目GDPの金額は2兆3228億レアル(約132兆4000億円)になります。

 その他の年次の経済成長率についても、2004年は前年比4.9%増から同5.7%増に、2005年は前年比2.3%増から同2.9%増にそれぞれ上方修正されています。

 今回のGDP改定によって、ルーラ政権が誕生してからのブラジルの景気はかなり堅調に推移していたという評価になるでしょう。

 ブラジル経済のアキレス腱となっていた物価が安定的に推移する中、現在、ブラジル中央銀行は金融緩和政策を進めています。2007年3月7日の金融政策決定会合においても、0.25%の利下げを実施、政策金利(Selic)の誘導目標は12.75%となりました。当面、金融緩和政策は継続される見通しです。

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