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上海モーターショーは「脱そっくりさん大会」!?

  • 谷口徹也

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2007年4月25日(水)

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 当コラムで「北京モーターショーはそっくりさん大会」を書いてから約5カ月。今度は4月20日に上海モーターショーが開幕した(4月28日まで)。

 1年ごとに北京と上海で交互に開催されている中国最大級のモーターショーがこれほど間を置かずに開催されたのは、昨年の北京の日程が当初予定から遅れてしまったためだ。開催は毎年春が慣例だったが、北京での開催が会場の都合で秋に延期された一方、上海は春の開催が不変だったため、日程が接近してしまった。

中国最大の第一自動車が出展取りやめ

 困ったのは出展するメーカーである。モーターショーはコンセプトカーや新型車を発表する良い機会だが、開催間隔が5カ月では準備できる時間に限りがあるので、新味を出せる展示物が玉不足になるのはやむを得ない。

 “中国のビッグスリー”の一角を占める第一自動車(中国語表記は第一汽車。汽車は自動車の意味)が出展を見合わせるという前代未聞の事態になったのは、この短い開催間隔が原因だと見られている。

 さて、今年も上海モーターショーを見に行く機会を得た。果たして、「そっくりさん大会」は5カ月経ってどうなったのか。

 多くのそっくりさんを既に見てしまったからか、実は今回の上海モーターショーではあまり気にならなくなっていたというのが正直な感想だ。コピー車がなくなったというわけではない。「おいおいっ!」と突っ込みを入れたくなるような展示車は確かに会場のあちらこちらで見受けられた。

おお、ダイムラーの「スマート」を発見?

ダイムラークライスラー「スマート」…じゃなくて紅星自動車「小貴族」

スバルマークを付けたマツダ車…、ではありません

 それにもかかわらず、そっくりさんが全体として目立たなくなった理由を自分なりに分析してみた。1つは、中国のコピー車メーカーにも“努力の跡”が見られるようになり、あからさまな模倣が減ったことだ。

 ホンダの中国本部長、兵後篤芳常務も日本メディアとの会見で「今年はデッドコピー(改変しないそのまんまのコピー)が減ったと思う。中国メーカーの進化の跡が見て取れる」と語った。

 もう1つ、中国以外の海外メーカーの展示品、主に量販車で外見の似た車種が増えたため、中国車の模倣が相対的に目立たなくなったこともあるだろう。

 各メーカーは急成長している中国市場に向け、積極的に新モデルを投入している。しかし、燃費の良いスタイルや生産コスト削減の都合などからデザインに共通の制約条件が出てきて、似通ってきたのが原因ではないだろうか。

脱そっくりさん度合いを勝手に評価してみました

 そう仮説を立てて眺めてみると、脱コピーに対する中国メーカーの取り組みには進捗度合いに差があるようだ。比較的知名度が高い中国地場メーカーの「脱そっくりさん進捗度」を独断と偏見で評価してみよう(デザインのみ。似てる、似ていないは主観によるところも大きく、また、私自身が知らない車種と似ていた場合はコピーぶりを判定できていないことをご了承いただきたい)。

●がんばってるで賞=奇瑞自動車

 中国メーカーで最大の生産・販売台数を持つ民営の奇瑞自動車は、コピー車も多いことで知られる。その代表例は同社のベストセラーカーでもある「QQ」。韓国で設計されたGM大宇自動車技術の「マティス」という車種と瓜二つで、米ゼネラル・モーターズ(GM)から訴えられたこともある。

コメント7件コメント/レビュー

谷口記者の記事はこれまでもそうだが、中国の現地メディアや日系企業の関係者をニュースソースとした表層的な内容が多い気がする。今回も「日系メーカー首脳の話によると」という書き方で日系メーカー幹部の話が引用されているが、せっかく現地に足を運んだからには、中国メーカーの模倣に対する谷口記者の疑問や質問を直接、中国メーカーの幹部にぶつけてほしかった。彼らの反応やコメントを通じて、「中国の自動車産業の今」を描いてもらいたかった。現地で記者をしている以上、遠目に主観を語るのではなく、「もっと中国企業や中国人に食い込んでもらいたい」と考えるのは、一読者として無理な相談なのだろうか。(2007/04/28)

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谷口記者の記事はこれまでもそうだが、中国の現地メディアや日系企業の関係者をニュースソースとした表層的な内容が多い気がする。今回も「日系メーカー首脳の話によると」という書き方で日系メーカー幹部の話が引用されているが、せっかく現地に足を運んだからには、中国メーカーの模倣に対する谷口記者の疑問や質問を直接、中国メーカーの幹部にぶつけてほしかった。彼らの反応やコメントを通じて、「中国の自動車産業の今」を描いてもらいたかった。現地で記者をしている以上、遠目に主観を語るのではなく、「もっと中国企業や中国人に食い込んでもらいたい」と考えるのは、一読者として無理な相談なのだろうか。(2007/04/28)

谷口記者の記事はこれまでもそうだが、中国の現地メディアや日系企業の関係者をニュースソースとした表層的な内容が多い気がする。今回も「日系メーカー首脳の話によると」という書き方で日系メーカー幹部の話が引用されているが、せっかく現地に足を運んだからには、中国メーカーの模倣に対する谷口記者の疑問や質問を直接、中国メーカーの幹部にぶつけてほしかった。彼らの反応やコメントを通じて、「中国の自動車産業の今」を描いてもらいたかった。現地で記者をしている以上、遠目に主観を語るのではなく、「もっと中国企業や中国人に食い込んでもらいたい」と考えるのは、一読者として無理な相談なのだろうか。(2007/04/27)

今回の内容には、日本でかつて欧米製品に対してあった「模倣」と、現在の中国や(ここでは出ていないものの)韓国の「模倣」は全くの別物だとちました。かつて日本企業は、製品技術を身につけるために色々な製品を見よう見真似で作りましたが、基本はリエンジニアリングですし、自ら図面を引き、自らの工夫も織り込んできました。「大事なのは技術であって上物ではない」と考えていたようにも思います。しかし、記事にあるような車は、それとは正反対で「技術より上物が似ていればよい」という印象です。それ以外の競争力は「安価」しかありません。文房具の見本市で日本メーカーが出品すると、すぐにデジカメで撮影し、模倣品を生産する――というのもよく知られていますが、そんな感じです。今年は香港返還から10年。ふと、返還前に「香港のロールスロイスユーザーが、返還で粗悪な偽ロールスが流入してこないか心配している」という話を聞いたのを思い出しました。(2007/04/27)

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