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進化する模造品対策

ナノ粒子やレーザー模様で判別

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2007年6月12日(火)

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ガソリンや胸焼け薬、ワインなどあらゆる商品に“指紋”をつける。
実はこれが模造品対策の先端技術。“指紋”を見て本物かどうか見分ける。
ナノ粒子やレーザー模様など「見えない認証」が急速に広まっている。

 ガソリンを満タンにしたら、知らぬ間に何十億ものナノ粒子をタンクに注いでいた――。今、米国の多くのガソリンスタンドで、微細なマーカーがガソリンに入れられている。ガソリンが本物か薄められたものか判別するためのものだ。奇妙に思われるかもしれないが、実はいずれ、スコッチを飲むたびに追跡用の有機化合物を飲んでいることだってあり得るのだ。

 長年、多くの企業が模造品の被害を受けてきた。今、企業ばかりか国家までもが先端技術を駆使し、ブランドの支配権を取り戻し、模造品絡みの事故を防ごうとしている。欧州連合(EU)と米国は模造品対策の標準作りに乗り出したが、企業は待ってはいない。分子科学とナノテクノロジーの最新技術を使い、自社製品に追跡用ナノ粒子を埋め込んだり、微細なレーザー模様を刻んだりしている。

 小売店や税関職員、捜査官は遠からず、読み取り装置をかざしたり、データベースと照合したりするだけで、ある製品が真正品か模造品か識別できるようになる。最も野心的な取り組みが実現すれば、ガラス瓶、プラスチック容器、バッグなど、すべてのモノが一つひとつ“パスポート”を持つようになる。

薬箱一つひとつに暗号情報

 英アストラゼネカは偽造薬に激怒し、胸焼け治療薬「ネキシウム」1億箱に複数の模造品対策を打ち始めた。錠剤30個が入ったプラスチックシート一つひとつに微細な分子タグとホログラムがついている。現在試験的に取り組んでいる次の対策では、模造のハードルを大幅に高められるかもしれない。薬局に高度なバーコード読み取り機を導入してもらい、薬がいつどこで作られたのかスキャンする仕組みだ。

 バーコードをスキャンすると、記載された製造情報とランダムなシリアル番号が瞬時にデータベースに照合される。番号が合致するのは1度だけ。同じ番号が2度現れたら、調査官に報告される。「番号はコピーできないはずだ」とアストラゼネカ幹部のデビッド・ティール氏は言う。

 こうしたセキュリティー技術を提供する企業には事欠かない。模造品の急増を受け、ゼロックスやスリーエム、イーストマン・コダックなどの米大手や数百社の中小企業が一斉に営業を強化している。

 国際商業会議所(ICC)によると、世界の企業が被っている模造品の被害総額は年間6000億ドルに上り、2009年には1兆2000億ドルに達する見通しだ。

 模造品は仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンなどの高級ブランドの収益に大きな打撃を与える。だが、模造品は人の命を奪ったりもする。偽造電池を搭載した携帯電話が爆発したこともあれば、芝を固めて作った偽造ブレーキパッドが発見されたこともある。

 米連邦航空局の試算では、飛行機に搭載される年間2600万個の部品の2%が模造品だ。「会社が作れるものなら模造品業者は真似できる」(コンサルティング企業リコネッサンス・インターナショナルのエド・ディートリッヒ氏)。

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