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中東欧にマネー殺到

新興ハイテク企業にVCが熱い視線

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2007年6月19日(火)

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 今、投資先として最もホットなのはどこか――。自尊心のあるベンチャーキャピタリストなら誰でも、常に知りたいと思っていることだ。

 2004年には、ロシアのハイテク新興企業は投資対象から全く外れていた。ベンチャーキャピタリストでヨーロピアン・テック・ツアー・アソシエーション創業者のスヴェン・リングイエーデ氏はこの年、欧米のベンチャーキャピタリスト53人を連れてロシア視察ツアーを実施したが、売り込みを図ったロシア企業25社で資金援助を取りつけられたところは1社もなかった。

 時計の針を3年進めると、状況は一変している。先のロシア企業25社のうち8社が欧米から出資を受けている。しかも、そのうち3社は10億ドル超の価値があるとの試算もある。

 今、投資家たちは中国とインドの次に目を向け始め、急成長する中東欧諸国に多大な時間とエネルギーと資金を注ぎ込んでいる。この地域を投資対象とするファンドには少なくとも5億ドルの資金が集まっており、旧ソビエト圏に可能性を見いだす国際企業がそれ以上のカネを投じている。

 ハイテク分野の創造性溢れる人材の豊かさと年6~9%の伸びを示すGDP(国内総生産)を誇る東欧地域に、大小様々なVC(ベンチャーキャピタル)が興味を示している。米シスコシステムズで同地域の事業開発を担当するヨアフ・サーネ氏は、「世界中を見渡しても、次のベンチャー投資先として頭角を現すのは間違いなくロシアと中東欧だ」と言い切る。

 ハイテク新興企業の可能性という点では、インドや中国と肩を並べるのも時間の問題だと言う人までいる。確かにインドはIT(情報技術)分野のアウトソーシング(業務の外部委託)の世界的中心地として地位を確立しているが、最先端技術の核となる研究開発部門は立ち遅れている。

技術では中国やインドの上

 対照的にロシア人やポーランド人、ルーマニア人は、画期的な技術革新に必要な創造的開発力で高い評価を得ている。「中欧や東欧の企業は既に(中国やインドより)優れている。技術が洗練されている」と話すのは、1億ドルのハイテクファンドの30%を同地域に投じているオープンビューベンチャーの共同創業者スコット・マクスウエル氏だ。

 VCは中東欧地域は今がお買い得だと見ている。これら新興企業の技術やノウハウを世界中の企業に輸出すれば、大当たりさせられる可能性があるからだ。中東欧地域のハイテク企業の評価額は、同程度の米国企業のわずか10%だとの見方もある。

 ロンドンの投資銀行ヨーロッパ・ベンチャーズのパートナーで、医療技術専門家として同地域のベンチャー企業への出資者に助言しているリチャード・ストクフィス氏は、「もしその技術が当たれば、ほんのわずかな投資で莫大なリターンが得られる」と話す。

 現在は消費者階級が急速に繁栄しているロシアへの投資が脚光を浴びている。投資家が注目するのは、この国の活気に溢れるウェブサイトや携帯電話サービスの市場だ。ロシア版グーグルの「ヤンデックス」、ロシア版アマゾン・ドット・コムの「オゾン」といった企業の成功のおかげで、ロシアの1億5000万人の消費者にサービスを提供する商機は明々白々だ。

 投資家はいきおい、ロシアに飛びついている。著名ベンチャーキャピタリスト、フランクリン・ジョンソン氏率いる米カリフォルニア州のアセット・マネジメントは、「バイオプロセス・キャピタル・パートナーズ」という1億400万ドルのファンドを立ち上げた。ロシアのバイオテクノロジー企業に投資するファンドで、5200万ドルをロシア政府が出資している。

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