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米フォード、横ばいでも上出来

販売低迷に悩む“米国の象徴”はなお前途多難

2007年7月31日(火)

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David Kiley(ビジネスウィーク、デトロイト支局上級特派員)
米国時間2007年7月3日更新 「For Ford, Flat Sales Are a Good Thing

 米フォード・モーター(F)の6月の販売データを見ると、経営再建に苦闘している同社の現状がよく分かる。“米国の象徴”の独立性を維持し、海外自動車メーカーの手が及ばないようにしておくためにフォード経営陣と創業家は手を取り合って再建計画に賭けている。だが、販売実績の観点からは、時間を稼いでいるだけで前進がない。

 2007年6月の新車販売台数は前年同月比で8%減少した。ただし、収益性の低いレンタカー会社向け販売を縮小する計画を6月に発表したことと、個人向け販売がなんとか“横ばい”を維持した点は見逃せないポイントだ。ウォール街がそうした動きに敏感なのは、消費者に対するブランド力や製品訴求力を評価するための最良の判断材料になるからだ。

 個人向け自動車市場において、フォードは2006年12月から約13%のシェアを維持している。フォードのセールス・アナリストであるジョージ・ピパス氏によれば、「フォード自身が言っている、これは再建計画を継続させて2009年に黒字化を達成するために必要な最低ラインのシェア」なのである。

 米ゼネラル・モーターズ(GM)も採算性の低いレンタカー向け販売からの脱却を図っている最中だが、6月の新車販売台数は全体で前年同期比21%減、個人向けもマイナスに転じた。レンタカー向け販売は39%の減少である。独ダイムラー・クライスラー(DCX)は新モデル「ジープラングラー・アンリミテッド」が健闘したが、やはり全体の販売が落ち込んだ(BusinessWeek.com:2007年6月19日、"Jeep's Unlimited Hit")。

 一方、トヨタ自動車(TM)は低燃費車に力を入れてきたおかげで新車販売台数は10%増と好調が続いている。本田技研工業(HMC)は12%増、日産自動車(NSANY)は23%の大幅増である。

クロスオーバー車の好調でなんとかしのぐ

 ところが、今年の上半期にフォードは主力モデルの不振に大苦戦した。かつて一世を風靡した「エクスプローラー」は20%減、今でも最も売れているトラックである「Fシリーズ」ピックアップは12%の減少だった。「マスタング」は11%減、「ファイブハンドレッド」「フリースタイル」からモデルチェンジした「トーラス」「トーラスX」は前年比で37%減である。「フォードシェルビーGT500」のようなマスタングの高性能モデルに販売奨励金を払うという手段にまで出たが、こんなことは過去に例がない。

 とはいえ、フォードのラインアップには明るい材料もある。乗用車と多目的スポーツ車(SUV)の特徴を兼ね備えたクロスオーバーSUVに対する需要の高まりが「フォードエッジ」と「リンカーンMKX」の販売拡大に貢献し、リンカーン・マーキュリー部門は昨年10月以来初めて販売増に転じた。フォードエッジは、米国の調査会社J.D.パワー・アンド・アソシエイツが6月に発表した2007年米国自動車商品魅力度調査(APEAL)で首位に選ばれた(BusinessWeek.com:2007年6月28日「J.D. Power Cars with APEAL」)。

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