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アウトソーシング新興国が躍進

急成長する後発国はインドや中国の牙城を揺るがすか?

2007年8月20日(月)

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Rachael King (BusinessWeek.comサンフランシスコ支局記者)

米国時間2007年7月31日更新 「The Outsourcing Upstarts

 2000年、採用代行サービスのハイヤライトは、低コストのソフトウエア開発拠点を探していた。米カリフォルニア州アーバインに本拠を構える同社がたどり着いたのは予想もしなかった場所だった。エストニアである。

 このバルト海に面したこの国は、IT(情報技術)分野では見向きもされなかったのだが、実は、教育水準が高くて技術に精通した人材の宝庫で、最新の通信インフラが整備され、コストは米国内の3分の1という魅力に溢れていたのだ。「エストニアでの事業展開は容易だ。障害は何もなかった」と、ハイヤライトの技術担当副社長、ステファノ・マルナティ氏は言う。

 その魅力が知られるようになり、適切なコストでのオフショア展開を望む企業がエストニアに注目するようになった。インターネット電話サービスのスカイプコミュニケーションズ(本社ルクセンブルク)は、エストニアの首都タリンに直営店を構えた。米イーベイ(EBAY)の子会社であるスカイプの最大拠点となる。

エストニア人気が急上昇

 エストニア人気は急速に高まり、米経営コンサルティングのA.T.カーニーによるアウトソーシング先世界番付トップ50で、今年いきなり15位にランクインした。実績のあるロシア、アルゼンチン、カナダなどを抜いてである。

 A.T.カーニーの番付では、依然としてインドが首位に君臨しているが、インドの先例に学ぼうとする国は数多い。エストニアはその1つに過ぎず、急成長するアウトソーシングのオフショア市場でシェアを獲得しようと躍起になっている米コンサルタント会社フロスト&サリバンが7月に発表した報告書によると、シェアードサービスとアウトソーシングの世界市場は2006年に9300億ドルだったが、2009年末には1兆4300億ドルに拡大する見込みだ。ちなみに、2006年におけるITアウトソーシングの世界市場は約2330億ドルだった。

 オフショア新興国の相次ぐ参入によって、インドの独占的牙城は2012年までに大きく崩れるだろうと、米ITコンサルタント会社ガートナー(IT)は予測している。2010年までには、3カ国以上に業務をアウトソーシングしているフォーチュン500企業は約30%に上る。現在は10%にも満たない。「多くの政府がこの絶好の機会に気づき、自国を売り出そうと懸命になっている」と、A.T.カーニーのマネジャー、ヨハン・ゴット氏は言う。

 競合は激しく、分野も多岐にわたる。それ故、新規参入国にとって大きな課題は、オフショア拠点としての地位を確立したら、それを守り続けなければならないということだ。A.T.カーニーが前回番付を発表した2005年以降、ラトビア、ウルグアイ、モーリシャス、リトアニア、スリランカ、パキスタン、モロッコ、セネガル、ウクライナなど10カ国が新たにランクインした。3月に発表された2007年版では、このうち4カ国が上位25位に食い込んだ。

ベトナムとパキスタンは、経済的魅力でインドに優る

 魅力あるアウトソーシング受注国となり、その地位を維持できるかどうかは、語学力や教育水準、通信インフラの信頼性といった様々な要素によって決まる。しかし、結局のところ“低コスト”に尽きる。そこでA.T.カーニーの番付では、国の経済的魅力度に40%の重みをつけた。加味した要素は、賃金コスト、インフラ、税金などである。例えば、ベトナムとパキスタンは、インドよりも経済的魅力度が高い。反対にアイルランド、米国、カナダなどは、高コストが原因で順位を下げている。

 実際、米ドルに対して特定の外国通貨が相場を上げていることが、アウトソーシングや海外拠点の展開に対する米企業の決定に影響を与え始めている。カナダがずっと有力なアウトソーシング先だったのは、ビジネス環境が似ているうえに、為替レートのおかげで労働コストを20%節減できるからだった。しかし、カナダドルが上がったため、コスト削減効果はほぼ消失し、米国内でできる仕事をわざわざ国境を越えてカナダに持っていくことを見直す企業も出てきたと、A.T.カーニーのゴット氏は言う。

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