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中国製オモチャが危ない

米玩具最大手が大量リコール、多国籍企業に警鐘

2007年8月28日(火)

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Christopher Palmeri (BusinessWeek誌、ロサンゼルス支局上級特派員)

米国時間2007年8月14日更新 「What Went Wrong at Mattel

 エルモ、バービー、ビッグバード、ドーラ──。子供に大人気のこれらのキャラクターが、中国製品の安全性を巡る世界的議論の真っ只中にある。

 玩具最大手の米マテル(MAT)は8月14日、製品のリコール(自主回収)を拡大すると発表した。今回対象となるのは、ヒット映画「カーズ」の登場キャラクターを模したおもちゃの車など、有害な鉛を含む塗料を使った製品と、バービー、ポリーポケット、バットマンの玩具など、子供が誤飲すると有害な小型磁石を使った製品だ。マテルは8月2日にも、傘下の米フィッシャープライスの玩具について、許容量を超える鉛が塗料に含まれていたとして同様のリコールを行ったばかりだ。

世界中の下請け会社まで完全にチェックすることは困難

 ここ数カ月、中国製品への非難は高まる一方だ。ドッグフードからタイヤに至るまであらゆる製品でリコールが次々に発表されている(BusinessWeek.comの記事を参照:2007年7月23日「Broken China」「壊れた中国」)。

 7月には、中国国家食品薬品監督管理局(SFDA)の元局長が、複数の死者を出すに至った抗生物質の不正認可を巡り賄賂を受け取った罪で死刑に処せられた。8月13日には、リコール対象となったフィッシャープライスの玩具を製造していた中国企業の経営者が、週末に自社倉庫内で自殺したことが報じられた。

 低コストな中国業者を使う企業ならどこでも、マテルのような苦しみを味わう可能性がある。マテルは取引先が適正かつ倫理的な運営を行うようにするための労を惜しまず、外部監査まで実施するような企業である。それにもかかわらずマテルが度重なるリコールに追い込まれたという事実は、あらゆるグローバル企業に警鐘を鳴らしている。たとえ最大の努力を払ったとしても世界中の供給業者を完全にチェックすることはできないのである。

 マテルは過去5年間に、塗料に規定以上の鉛が含まれたアクセサリーをつけたアメリカンガール人形をはじめ、尖ったテールウイングの危険性が指摘されたバットモービルまで、少なくとも15製品のリコールを余儀なくされてきた。

 最新のリコール実施に当たって、マテルはニューヨーク・タイムズなどの全国紙に広告を掲載、同社ができる限り子供の安全に配慮していることを改めて保護者に訴えた。新しいウェブサイト(www.mattel.com/safety)では会長兼CEO(最高経営責任者)のロバート・エッカート氏のビデオ映像を公開。エッカート氏はお絵描き用玩具「エッチ・ア・スケッチ」を思わせる小さな画面の中でこう述べている。

 「私自身、4人の子供を持つ親として、子供たちの安全が第一ということは十分に認識しております。保護者の皆様全員が今回の問題を知り、製品をご返却くださるようお願いいたします。既に起こってしまったことは変えられませんが、今後に生かしていきたいと存じます」

サプライチェーンに入り込む不正行為

 8月14日に行われた電話による記者会見で、エッカート氏と世界品質管理担当上級副社長ジム・ウォルター氏は、これ以上のリコールを防ぐための数々の対策を明らかにした。最新の製品に有害な鉛を含む塗料が使われたのは、サプライチェーンの途中工程で不正が行われたためだという。

コメント4件コメント/レビュー

性悪説が主流の国の限界がここにあるのでしょう。自分のことしか考えず、血縁者以外は誰も信用できない文化の中にあっては、個々の企業や個人の資質に頼ることでリスクヘッジをすることは、不可能だと思う。 自らの過ちを一切認めず、逆に相手に非があるかのような強弁をするメンタリティーの国で製造委託をすることは、依存度が高いほど自社の存続に関わるほどのリスクを抱えていることになる。 関連している企業は、覚悟を問われているのではないだろうか。(2007/08/28)

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性悪説が主流の国の限界がここにあるのでしょう。自分のことしか考えず、血縁者以外は誰も信用できない文化の中にあっては、個々の企業や個人の資質に頼ることでリスクヘッジをすることは、不可能だと思う。 自らの過ちを一切認めず、逆に相手に非があるかのような強弁をするメンタリティーの国で製造委託をすることは、依存度が高いほど自社の存続に関わるほどのリスクを抱えていることになる。 関連している企業は、覚悟を問われているのではないだろうか。(2007/08/28)

「マテルの玩具は約65%が中国で、残りはタイ、マレーシア、インドネシア、メキシコで製造されている」とありますが、なぜ中国製品に問題が集中しているのか、企業は分析しているのでしょうか。中国の下請け先が勝手にやったことで、という言い訳はもう何年も前から聞いていますが、これほど頻繁に問題が起こっている以上、中国企業に製品の一部を任せている企業は、問題が起こったときに未必の故意を問われてもしょうがないと思います。(2007/08/28)

いろいろ考えさせられる記事です。もし自分がマテル社の品質保証部にいたら、部材の調達、製造を含めサプライチェーンの流れの中から中国製をはずすことをまず考えます。(2007/08/28)

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