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ブラックストーンの高笑い

プライベートエクイティ大低迷の中、業績は絶好調

2007年8月30日(木)

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Steve Rosenbush (BusinessWeek.comシニアライター、ニューヨーク)

米国時間2007年8月13日更新、「Blackstone: 'This Is Our Market Now'

ここ数週間というもの、米大手プライベートエクイティ(非上場株)投資会社であるブラックストーン・グループ(BX)は、今年最悪の新規株式公開(IPO)銘柄になると思われていた。

 6月後半の上場初日の終値は35.06ドルで売り出し価格の31ドルを大きく上回ったものの、それ以降株価は下がる一方だった。その後の信用市場の混乱で、プライベートエクイティ全盛期は過ぎたと投資家が感じ始めていることが影響したのだ(BusinessWeek.comの記事を参照:2007年7月27日「Corporate Debt: Dressed Up, Nowhere to Go」)。ブラックストーンの株価は最高値から25%近く下落した。

「市場は我々の独壇場だ」

 しかし、8月13日に発表した上場後初の四半期決算では、4~6月期決算は収入、利益とも大幅増で楽観的な見通しを強調したのである。しかも、プライベートエクイティ分野が今後も厳しい局面が続くと見られる中でも、競合他社よりも優位に立てるとしたのである。

 今後、新規参入組や小規模投資会社は取引に必要な資金を調達するのに苦労することになり、競争はこれまでよりも穏やかになる。ブラックストーンはその間隙を突くことによって思うままに企業買収を進められ、大きな利益を上げられるというわけだ。

 「市場は今や我々の独壇場だ」──。ハミルトン・ジェームズ社長は自信を見せる。

 楽観的な見通しには裏づけがある。同社が様々な市場で好調な業績を上げていることだ。アジアと中東における投資や資金調達は引き続き堅調だ。東京と香港にも進出し、インドでのビジネスは急成長している。米国内では、小規模な企業買収、企業向け融資、事業再編、M&A(企業の合併・買収)の顧問業務などが手堅い。不動産事業も、サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題にもかかわらず、商業用不動産賃料の上昇を受けて好調を維持している。

 「我々は、皆さんが過去ではなく未来に目を向けていると承知している。非上場化を伴う大規模な買収では厳しい状況が続くだろう。市場が回復すれば、また大きな利益が見込めるが、それまでに投資すべき対象はいくらでもある」。ジェームズ氏は、電話会議で投資家とアナリストにそう語った。

 ブラックストーンの4~6月期決算は、純利益が7億7440万ドルと前年同期の2億2241万ドルの3倍強に増加。収入も9億7500万ドルと、前年同期の3億2500万ドルの3倍近くに増えた。投資家はこれを好感、同社の株価は決算発表日の朝一番に8%上げて27ドル超をつけた。その後、株式市場の下落に影響され、同日の終値は前週末比2%高の25.71ドルだった。

 ブラックストーンは他社とは違って収益予想を提供しないので、アナリストは材料不足のまま業績予想をするしかなかった。一部のアナリストは、収入はもっと伸びると読み、10億ドルを上回ると予想していた。「不動産部門の収入が予想外に少なかった」と、米大手銀行ワコビア・キャピタル・マーケッツ(WB)のアナリスト、ダグラス・シプキン氏は言う。

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