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KKR、転んでもただでは起きぬ

自らが招いた信用収縮に乗じるたくましい商魂

2007年8月31日(金)

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Matthew Goldstein (BusinessWeek誌、ヘッジファンド・金融担当アソシエイトエディター)
David Henry (BusinessWeek誌、シニアライター)

米国時間2007年8月16日更新、「KKR: Cashing In on Credit Woes

 米大手投資ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)のヘンリー・クラビス氏とその一味が、信用市場の混乱を利用して一儲けしようとしている。

 そもそも今回の混乱は、KKRをはじめとするレバレッジド・バイアウト(LBO、相手先資産を担保にした借り入れによる買収)ファンドの“やり過ぎ”が根本的な原因。それに懲りずに、またぞろ、カネ余りの顧客を引っ張り込もうという魂胆だ。

銀行のお荷物となった債権を二束三文で買い叩く

 KKRは少なくとも10億ドルの資金を投資家から募集しており、傘下のヘッジファンドに投入する予定。その目的は、ウォール街の銀行が抱える3000億ドルものジャンク債や高利回りローン債権を安値で買い叩くことだ。一連の大型LBO案件の資金調達用に発行されたものの買い手がつかず銀行の“お荷物”になっていることに目をつけたのだ。債権市場が低迷する今なら、二束三文で買い漁ることができるだろう。そして、“債権市場に対する不安感”が収まって価格が上がれば、莫大な利益を上げられる。KKRはそう踏んでいるのだ。

 KKRは企業信用市場の急反騰に相当な自信を持っており、私募債への投資を中心とする「KKRストラテジックキャピタルファンド」がターゲットとする投資家に対して、大きな収益を期待できると宣伝している。8月に発行されたファンド募集パンフレットには、「これはまたとないチャンスです。企業信用の“崩壊”に投資しましょう。予想収益率は20%以上です」とある。24ページにわたるパンフレットはこう続く。「信用市場の短期的な変動にチャンスがあるのです。ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)そのものが悪化したわけではありません」。

 目標調達額は25億ドル。そのうち約15億ドルはKKRと関連各社から調達する予定だ。だが借入金を利用することによって、実質購買力は最大125億ドルに達する。募集締め切りは9月14日。6月30日時点での運用資産総額は33億ドルである。KKRは今回の資金調達についてコメントを避けた。

 KKRは、主にプライベートエクイティ(非上場株)投資で知られているが、2004年に信用投資会社「KKRフィナンシャル・アドバイザーズ」を設立した。KKRストラテジックキャピタルファンドはその傘下にある。KKRが米証券取引委員会(SEC)に提出した直近の報告書によると、KKRフィナンシャル・アドバイザーズが2006年に得た手数料収入は8100万ドル。前年から2倍に増えており、KKRのプライベートエクイティ手数料の5分の1以上に当たる。新会社の設立直後、共同設立者のクラビス氏は投資家に対して、債券市場に参入するのは、KKRが企業買収で培ったノウハウでもっと多くの収益を得るためだと語っている。

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