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熱~い、アイスクリーム戦争

590億ドル市場をめぐる、ネスレとユニリーバの2強対決

2007年9月7日(金)

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Mark Scott (BusinessWeek誌、ロンドン支局記者)
Cassidy Flanagan (同、パリ支局インターン)

米国時間2007年8月24日更新 「Ice Cream Wars: Nestle vs. Unilever

 パリのセーヌ川に浮かぶサンルイ島──。有名アイスクリーム店「ベルティヨン」の前で観光客が長蛇の列を作っている。暑い夏は、やっぱり冷たいアイスクリームに限る!

 ベン&ジェリーの「チャンキーモンキー」は濃厚なスーパープレミアム・アイス。低脂肪アイスならドライヤーズ。ベルティヨンの一番人気は洋梨シャーベットも絶品だ。今や、アイスクリームは味も値段もより取り見取りだ。

 おそらく、アイスクリームが巨大なグローバル産業に成長したことに多くの消費者が気づいていない。家族経営のアイスクリーム屋や地元ブランドの時代は昔の話。今、590億ドルと言われるアイスクリーム産業を、スイスのネスレ(NESN.DE)と英蘭系コングロマリット(複合企業)のユニリーバ(UN)の2大グローバル企業が牛耳る寡占構造になっている。この2社だけで、世界市場の3分の1以上──米国市場では半分──を支配している。そして、さらに市場を拡大するため、アジアや中南米の新興地域への進出を狙っている。

 成長性と収益性が高い“おいしい”事業の主導権をめぐる一騎打ちである。英調査会社ユーロモニターは、アイスクリームの全世界売上高が年2.5%増加しており、2010年には650億ドル規模に達すると試算している。世界最大の市場は西欧。昨年はアイスクリーム・氷菓全体で215億ドルが消費された。北米では163億ドルだ。今後、最も伸びると期待されているのは中国やブラジルといった新興経済諸国で、年間販売高はそれぞれ8.5%、8%と急増している。

1990年代の買収攻勢で2大寡占構造が確立

 20年前のアイスクリーム市場では、ネスレもユニリーバも目立つ存在ではなかった。現在のような寡占構造は、1990年代以降の積極的な企業買収によるものだ。ネスレは、ハーゲンダッツ、ドライヤーズ、スイス系ブランドのモーベンピックを次々に買収した。ユニリーバは、ブライヤーズ・アイスクリームとベン&ジェリーを手中に収めた。現在の世界市場シェアは、ネスレが17.5%、ユニリーバが16%。接戦である。

 そして、残る3分の2の市場を“その他大勢”で分け合っている。ウェルズディリーは米国内第3位だが、世界市場でのシェアはわずか5%にすぎない。

 そのほかの有名ブランドにはバスキン・ロビンス(ダンキンの事業部門)や日本のロッテ(日本国内首位)がある。中国のトップメーカー内蒙古伊利実業集団(伊利)は中国国内市場で17%のシェアを占め、2008年北京オリンピックでは唯一の乳製品スポンサーに選ばれている。

 アイスクリーム市場に狙いをつけた戦略は、ネスレとユニリーバに大きな収益をもたらした。

 ネスレの2007年上半期売上高は420億ドルだが、そのうちの約2割を乳製品・アイスクリーム部門が稼ぎ出した。利益は約9億ドルで税引き前利益率は10.5%と高い。ほかのどの部門よりも利益の伸びが高い。

 一方のユニリーバでも、上半期売上高267億ドルのうち、2割強をアイスクリーム・飲料部門が担っている。アイスクリーム事業だけで、ユニリーバの上半期利益30億ドルのうちの1割を生み出したと、英ヌミス証券(NUM.L)のアナリスト、イアン・ケレット氏は見ている。

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