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住宅ローン最大手の言い分

米カントリーワイドの経営トップが批判に反論

2007年9月19日(水)

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Maria Bartiromo (米CNBC「クロージング・ベル」キャスター、BusinessWeek誌定期コラムニスト)

米国時間2007年8月29日更新 「Countrywide Feels the Heat

 米住宅ローン最大手カントリーワイド・ファイナンシャル(CFC)のCEO(最高経営責任者)であるアンジェロ・モジロ氏は、同社が住宅市場崩壊に果たした役割を巡って厳しい批判にさらされている。

 筆者はモジロ氏と1週間に2度、話す機会があった。1度目はバンク・オブ・アメリカ(BAC)が同社に20億ドル出資したことについてCNBCが独占インタビューをした時、2度目は問題のある融資手続きを巡ってモジロ氏とカントリーワイドを非難する記事がニューヨーク・タイムズ紙に出た直後のことだ。

 攻撃の渦中にあるモジロ氏は、住宅ローン事業の20%の落ち込みを受けて、大幅な人員削減に踏み切る見通し。また、同社はさらなる資金調達を目指しており、次の出資者はプライベートエクイティ(非上場株)投資会社になる可能性が高いという噂もある。

 8月29日時点で、カントリーワイドの株価は6月1日の値のほぼ半値まで落ち込んでいた。同じ日、チャールズ・シューマー上院議員(民主党、ニューヨーク州)はカントリーワイドに対し、「借り手を食い物にする」融資慣行をやめるよう強く要請している。


 CNBCのインタビューの後、あなたは、まず第1に融資を受けるべきでなかった人に強引な融資を行ったこと、第2に景気が後退すると騒ぎ立てながら基準の甘い融資を続けていたことを非難されています。そうした融資でカントリーワイドが大儲けするためだと。反論はありますか。

 第1に、私は騒ぎ立てた覚えはありません。そしてカントリーワイドは過去40年間、米国人のために持ち家購入のハードルを下げるという使命を担ってきたと申し上げたい。融資は1件1件、申込者が自宅を購入できるよう当社としてできる限りのことをするという使命に基づいて行われています。

 ですから私の答えは、当社はチャンスに乗じて儲けようとする日和見主義などではなく、個人や家族に家を持つ機会を与えてきたということです。カントリーワイドは創業以来40年間で2500万件の融資を行い、現在、(元利払いのある)ローン債権を1兆5000億ドルほど抱えている。顧客の皆様には家を所有する立場に立っていただくだけでなく、住宅所有者としての責任もご理解いただくよう努めています。

 住宅ローンブームを作り出した最大の要因は何だと思いますか。家を持ちたいという願望なのか。それとも住宅ローンを買い漁り、それを組み替えてヘッジファンドなどに転売しようとするウォール街の飽くなき欲望なのか。

 最大の要因は不動産価格の上昇です。いったん上がり始めると、IT(情報技術)ブームと同様に、社会のあらゆる層の人が参加したくなる。誰も取り残されたくありませんから。対象が持ち家となると特にそうです。ひと儲けしたい、何かを所有したい、米国の一部を手に入れたい、といった情熱が湧き上がるからです。しかし、一攫千金を狙う投機家がいたことも疑いの余地はありません。

 そうした事態になるのを見て、事業のやり方を変更しましたか。

 いいですか、我々の方から住宅購入者にアプローチしたわけではありませんよ。あくまで、向こうから近づいてきたのです。不動産価格が上昇し、金利が好ましい水準にあったので、そうした人たちが家を購入するお手伝いができるのではないかと、我々もローン商品を変更したのです。

 サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)は、カントリーワイドの事業の中で稼ぎ頭となっていました。手数料収入が高くて儲かるので、このタイプの融資を顧客に押しつけたのではありませんか。

 していません。当社ではサブプライム部門である「フル・スペクトラム」がそうした融資を行っていました。ですが、フル・スペクトラムに優良顧客からローンの申し込みがあった場合、そのローンはサブプライム金利ではなく、プライム金利で契約されました。サブプライムローンの金利や手数料が割高なのは、契約に至るまでにプライムローンより4倍ほど費用がかかるからです。何しろ必要書類を揃えるのが難しいし、コンサルティングにも時間と費用がかかる。

 ここで大事なのは、誰もが大きな損害を被っているということです。つまり、借り手が多く払いすぎているのではない。むしろ費用を請求できる人が少なすぎたということでしょう。その証拠に、サブプライムローンを手がけた会社は皆、倒産したか、倒産寸前、あるいはかなりの損害を出している。サブプライムローンの崩壊を見て、ローンの費用が高すぎたせいだと結論づけるのは理屈に合いません。

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