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グーグルがベンチャー投資

有望な新興企業を買いあさる勢いに老舗VCもたじたじ

2007年9月20日(木)

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Aaron Ricadela (BusinessWeek誌記者、シリコンバレー)

米国時間2007年9月4日、「Google's New Role: Venture Capitalist

 ソフトウエア、出版、広告といった業界に旋風を巻き起こした米グーグルが、今度はベンチャーキャピタル業界に波乱をもたらそうとしている。新興企業を割安な価格でごっそり買いあさり、急成長分野の最先端技術をいち早く囲い込もうとしているのだ。専門のベンチャーキャピタル(VC)ファンドが有望な企業買収やIPO(新規株式公開)案件から締め出されることまであるという。

 シリコンバレーにあるVCのパートナーが匿名を条件に語ったところによると、グーグル(GOOG)は有望な新興企業に50万ドル規模のVC型投資を始めている。その後完全に買収してしまうこともある。優良案件をくまなく発掘するために、ファイナンスのプロ集団も雇い入れた。インドでは、ムンバイを拠点とする投資会社シードファンドに100万ドル以上を出資し、最先端の自動翻訳ソフト技術に目を光らせている。もちろん、インドにおける成長を確実なものにするためだ。

“グーグル帝国”には資金があり余っている

 「グーグルには資金があり余っている」と、シードファンドのマネージングパートナー、プラビン・ガンディ氏は言う。同社は既に米モトローラ(MOT)、米VCのメイフィールド・ファンドからの出資も含め1500万ドルを調達し、オンラインニュース企業を含む4社に50万~75万ドルのVC投資を実施している。

 今後の投資対象には、自動車専門情報や翻訳技術などが含まれていくだろう。グーグルの新たなコンテンツとして取り入れたり、コンテンツを英語からインドの各言語に翻訳するようなことを想定していると見られる。「危険を冒さずにインド急成長の波に乗るということだ」(ガンディ氏)。

 グーグルが自ら新興企業に出資する狙いは、VCの出資を受けた企業を買収するよりも投資額が少なくて済むからだ。案件の中には投資条件にグーグルの優先買収権を設定しているものもあると、いくつかのVCはにらんでいる。この件に関して、グーグルからはコメントを得られなかった。

 新興企業への投資は、45億ドルを超える手持ち資金を活用し、既存のサービスを補完する技術を開拓することにつながる。グーグルが最近始めた「ガジェット・ベンチャーズ」というプロジェクトでは、同社の技術を活用した便利ツールの開発者に資金を提供している。

 “グーグル帝国”の並々ならぬ積極的な投資姿勢の背景には、企業によるベンチャー投資がここ数年で最高潮に達していることがある。「企業のベンチャー投資は再び上昇している。ツバメがカピストラーノ(注:ツバメの到来に合わせ祭りが行われる町の名前)に舞い戻るようなものだ」。米有力VCハイランド・キャピタル・パートナーズのポール・メーダー氏は言う。

 米調査会社トムソン・フィナンシャル(TOC)のデータに基いてプライスウォーターハウスクーパーズと米ベンチャーキャピタル協会(NVCA)がまとめた8月30日付リポートによれば、投資を専業としない企業によるベンチャー投資は、今年上半期で13億ドル、390案件に膨らみ、前年同期の10億ドル、350案件から30%増加した。これはハイテク不況直前の2001年以来、最大規模である。

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