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FRB利下げの成否

ベン・バーナンキ議長の打った“救済策”は誰を救うか?

2007年9月21日(金)

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Peter Coy (BusinessWeek誌、経済担当エディター)

米国時間2007年9月18日更新 「Bernanke's Bailout

 米連邦準備理事会(FRB)のベン・バーナンキ議長は9月18日、回顧録を発表して注目を集めていたアラン・グリーンスパン前議長からスポットライトを奪い返した。地味で学者肌のバーナンキ議長は慎重に行動する人物だ。フェデラルファンド(FF)金利の下げ幅は、最低の0.25%にとどまると大半の市場関係者が確信していた。

 予想に反し、バーナンキ議長をはじめとする金利政策決定者らは、0.5%の利下げを行った。FFレートは5.25%から4.75%に引き下げられた。

バーナンキ議長の大胆さが見えてきた

 前日の17日に回顧録『The Age of Turbulence(波乱の時代)』を出版し、マスコミに大々的に取り上げられたグリーンスパン前議長はすっかりかすんでしまった。

 本当に重要な人物は、やはり、バーナンキ議長だった。プリンストン大学の経済学教授であったバーナンキ議長は、スポットライトを好むようなタイプではない。だが、世界で最も重要な中央銀行の長として、米国と世界経済の進む方向に計り知れない影響力を持つことを知らしめたのである。

 もちろん、金融政策はFRB議長が自らの力を誇示するためのものではない。今回、バーナンキ議長が予想を超える大幅利下げを敢行したのは、経済にとって正しい行動であると考えたからだということは疑う余地もない。言うまでもなく、グリーンスパン前議長より上手であることを示すためでもない。

 0.5%の切り下げで、バーナンキ氏を慎重で着実な学者議長と見くびるのは間違いだということが分かった。権力を行使するにつれ、次第にその大胆さが見えるようになってきた。

利下げのプラス面とマイナス面は?

 さて、今回の切り下げは正しい決断だったのだろうか。答えを出すのは難しい。当然、金融市場はこれを大歓迎し、株式市場も上向いた(BusinessWeek.comの記事を参照:2007年9月18日「Stocks Surge on Big Fed Rate Cut」)。金利引き下げにより、景気後退を防ぐことができ、消費者の財布の紐も緩んだまま。そうなる可能性が高まった。

 大幅高となった株は、住宅大手ホブナニアン・エンタープライズ(HOV)や準大手ビーザー・ホームズUSA(BZH)から、エアロポステール(ARO)、99センツ・オンリー・ストア(NDN)といった小売業まで幅広い業種にわたった。全米製造業協会は今回の利下げを“確固とした一歩”と評した。変動金利型住宅ローンを抱える住宅所有者にとっても良いニュースだ。FRBが金利を下げたおかげで、改定後の金利はそれほど高くならないだろう。

 大幅利下げにはマイナス面もある。インフレリスクが高まるのだ。「麻痺状態にある一部の債権市場を救う」という最大の課題の解決にもほとんど役立たない。こういった麻痺状態は、住宅ローン担保証券(MBS)ローンを担保とする証券の品質に対する不安感が原因だ。

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