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原油80ドル、まだ上がる?

相場は強気、OPECが増産を決定するも焼け石に水

2007年9月28日(金)

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Stanley Reed (BusinessWeek誌、ロンドン支局長)

米国時間2007年9月12日更新 「What's Behind OPEC's Production Hike?

 9月11日にウィーンで開催された石油輸出国機構(OPEC)年次総会直前まで、当のOPEC首脳陣をはじめ、ほぼすべての人が「原油増産はない」と見ていた。OPECはなぜ、11月1日から日量50万バレル増産すると発表したのだろうか。

 専門家によれば、最近の石油市場における力学の激変に、OPECの盟主サウジアラビアが警戒感を示したためだという。サウジは最近の信用収縮が顧客である石油輸入国の経済を脅かしていることも認識していた。そこで、事態の沈静化を図る姿勢だけでも示すべきだと、ほかのOPEC加盟国を説得したのだという。

 今のところ、増産発表の効果は出ていない。増産発表翌日の9月12日、米国産標準油種類(WTI=ウェスト・テキサス・インターミディエート)の期近10月物は一時、1バレル80ドルを突破。終値でも79.91ドルと史上最高値を更新した。米エクソンモービル(XOM)、米シェブロン(CVX)、仏トタル(TOT)など石油大手の株価は、9月11日以来、3%近く上昇した。

原油先物カーブが逆転し、期先が安い“逆ザヤ”状態に

 大方の見方とは違って、サウジは目先の原油価格の高値維持ばかりを考えているわけではない。世界一の原油埋蔵量を誇る同国としては、顧客が今後数十年にわたって石油を使い続けるよう促したい。サウジは世界経済が抱える問題を悪化させたくないとも考えている。経済情勢悪化の一端を担っていると見られることさえ、避けたいのだ。

 サウジは、本当はもっと大幅な増産に踏み切る姿勢を示したかったようだが、ベネズエラのような長年の強硬派が反対。結局、加盟国の意見が一致する規模の増産に落ち着いたというのが事の真相のようだ。

 サウジを特に脅かしたのは、最近の原油先物カーブの逆転だった。期近物の価格が数年先の期先物価格を上回る、いわゆる“逆ザヤ”状態に転じたのである。今回は、その価格差がとりわけ大きい。

 ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)原油先物市場では、期近10月物が1バレル79ドル近辺で推移している一方、約5年先の期先物は70ドル前後で取引されている。3カ月前、原油先物カーブは、2年以上受け渡し期日(限月)が先の期先物価格が期近物の価格を上回る、“順ザヤ”を描いていた。

 カーブの向きが逆ザヤに転じると、直近の期近物に買いが集まるため、相場上昇のサインだと見られている。OPECは共同声明の中で、このシフトにあえて言及した。

価格支配権はOPECではなく投機筋に?

 逆ザヤを利用すれば、投機筋は荒稼ぎできる。「まず期近物を買い、受け渡し期日を迎えるたびに、安い次の限月物へ乗り換えていけばいいのだ」と、米ワシントンのコンサルティング会社PFCエナジーのアナリスト、ロジャー・ダイワン氏は説明する。この動きが続くと、期近物の価格上昇は制御不能になりかねない。

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