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サン、ウィンドウズを売る

“人類の敵”との和解から3年目の決断

2007年10月1日(月)

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Peter Burrows (BusinessWeek誌シニアライター、シリコンバレー)
米国時間2007年9月13日更新 「Sun Opens a Door, Sells Windows

 米サン・マイクロシステムズ(JAVA)は“宗旨変え”を完了した──。もはや、こう言い切ってもいいだろう。

 かつての宿敵、米マイクロソフト(MSFT)と提携して3年。関係強化の末、ついにx86サーバーにウィンドウズを搭載して再販することを決めた。

 巨人兵ゴリアテに立ち向かう勇敢な少年ダビデさながらに、サンは“ウィンテル”に戦いを挑んだ。そのサンが、米インテル製チップとウィンドウズOS(基本ソフト)を搭載したサーバーを売るというのである。スコット・マクニーリ前CEO(最高経営責任者)が「これは人類とマイクロソフトの戦いだ」と公言していた時代からは隔世の感がある。

 しかし、サンが“信仰”を捨てたわけではない。9月12日の発表は、リスクを覚悟しながらも新たな“教義"を明確にしたものだった。サンとは何かと考えた時、かつてはどの企業がライバルであるかがすべてだった。今では、ほかの企業と協力することによって、できる限り多くの顧客にサンの技術を使ってもらうことを目指すようになった。マイクロソフト以前には、米IBM(IBM)やインテル(INTC)とも提携した。「Solaris(ソラリス)」の販路を拡大することが狙いだ。

 ジョナサン・シュワルツCEOが目指すのは、サンの技術を幅広いユーザーに採用してもらうことだ。その戦略の転換点は2005年。サンにとって最大の武器であり宝でもあるソラリスを無償化することを決断した時だった。

 「今、我々は市場の100%で事業を展開できる。数年前にはそうは言えなかった」。ビジネスウィーク誌との最近のインタビューで、シュワルツ氏はそう語った。

提携の幅は広がっても売り上げは伸びず

 今回の提携強化は、2004年にマイクロソフトと和解した時ほどのインパクトはない。この3年間、両社は様々な分野で粛々と協力関係を深めてきた。

 例えば、マイクロソフトの「.Net(ドットネット)」上のウェブサービスとサンの「Java(ジャバ)」技術を使ったウェブサービスを連携させられるようにした。インテル製あるいは米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)製のx86チップを搭載したサンのサーバーでウィンドウズを使えるようにもした。

 サンの最大の収益源である「SPARC(スパーク)」チップ搭載のサーバーではまだウィンドウズは動かないものの、x86サーバーには「Windows Server 2003」をプリインストールして出荷する。現時点では、マイクロソフトの次期OS「Windows Server 2008」を再販する権利はないが、関係者によればそうした契約が結ばれるのも時間の問題だ。

 どう見ても、この提携がマイクロソフトに大幅な売り上げ増をもたらすことはないだろう。あらゆる企業が既にウィンドウズを使っている。そして、米デル(DELL)や米ヒューレット・パッカード(HPQ)などから“ウィンテルサーバー”を買うことができるからだ。

 しかし、サンとマイクロソフトの幹部は、ソラリスとウィンドウズの両方を利用している多くの企業ユーザーにとってメリットが大きいと主張する。基幹情報システムと電子取引を運用するための巨大なデータベースや複雑なプログラムを動かすためにはソラリスを使い、重要性がそれほど高くない業務のためにはウィンドウズを使うというように使い分けるケースだ。

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