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不面目な「中国“世界マイナス1位”ランキング」

「2010年 日中逆転」を支える中国の実像

2007年10月12日(金)

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 中国の大手ポータルサイトである「網易」(“NETEASE”)のブログに2007年9月21日付で「華木蓮」と名乗る男性ブロガーの「中国の不名誉な世界ランキング」という興味深い記事が掲載された。2008年8月の北京オリンピック開催まで1年を切って国家の威信に神経質になっている中国政府にとって、この種の不愉快な内容の記事は歓迎すべきものではないはずだが、華木蓮氏は正面から問題を提起している。一部に不明確な部分もあるが、その要点は次の通りである。

 中国経済は急速な発展を遂げているが、民衆の生活は一向に改善されていない。中国が世界でかくも多くの事項で不名誉なランクに位置づけられていることが、それを証明している。以下に述べるランキングは何を物語っているのか? 中国が少しでも早く本当に世界の国々と肩を並べることができるよう、我々は不断に努力しなければならない。

1.中国の衛生医療の公平性は世界でビリから数えて4番目:

 世界保健機関(WHO)による加盟国の衛生資金の調達・分配の公平性に関する総合評価では191カ国中188位。中国では外来診療を受けねばならない人の50%、入院しなければならない人の30%が各種要因で治療を受けられない。

2.支払い能力から見て中国の大学の学費は世界最高:

 絶対額で見れば日本の学費が世界最高で、毎年の教育総支出は約11万元(約165万円)である。しかし、1人当りのGDP(国内総生産)で考えると、日本の学費の総支出は中国の3550元(約5万4000円)に相当する額に過ぎない。従い、1万元(約15万円)以上もかかる中国の大学の学費は世界一と言える。

3.中国の都市と農村の収入格差は世界一:

 医療、教育、失業保障など貨幣でない要素を算入すると、中国の都市と農村の収入格差は世界一である。例えば、都市住民は公費による医療を受けることができるし、小中学校は国家から大量な財政支援を受けることができるが、農村住民にこのような待遇はない。このほか、都市住民は年金保障、失業保険、生活保護を享受しているが、これらは農村住民にとって望むべくもない。これらの要素を加えて計算すると、都市と農村の収入格差は4~5倍、ひいては6倍以上にも達する。

4.中国の「腐敗認識指数」(CPI=Corruption Perceptions Index)は世界第71位:

<筆者註>2007年9月26日にNPO(非営利組織)「トランスペアレンシー・インターナショナル」(本部:ベルリン)が発表した2007年CPIランキングでは、世界180カ国のうち中国はインド、ブラジルと並んで第72位であり、ロシアは第143位だった(日本は第17位)。同じNPOが毎年発表している「贈賄指数」(BPI=Bribe Payers Index)の2006年ランキングでは世界30カ国のうち中国は第29位で最下位のインド、第28位のロシアの間に位置づけられた(日本は第11位)。

コメント18件コメント/レビュー

耳も心も痛い。悪口を言われたからじゃなくて、ほとんど言い当たったからのだ。2010年日中逆転かもって著者のおっしゃったことだが、。。。。。。できれば生きている間にその逆転の日を迎えたい。中国と、中国人の心を救うことのできるのは、いにしへの儒教の教えか、それとも先進たる西洋の科学精神か。有識者に教えていただきたい。痛い、痛い。(2007/11/16)

「世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」」のバックナンバー

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「不面目な「中国“世界マイナス1位”ランキング」」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

耳も心も痛い。悪口を言われたからじゃなくて、ほとんど言い当たったからのだ。2010年日中逆転かもって著者のおっしゃったことだが、。。。。。。できれば生きている間にその逆転の日を迎えたい。中国と、中国人の心を救うことのできるのは、いにしへの儒教の教えか、それとも先進たる西洋の科学精神か。有識者に教えていただきたい。痛い、痛い。(2007/11/16)

世界マイナス1を探せば日本にもたくさんある。他人のを探すか、自分のを探すかで天土地の差がある。日本には似たブログはどこにもない。借金まみれで国民の年金データも保持できない。地方の衰退は限界に達している。そんな方向性も成長性も失った日本を何とかするのは王道だ。急成長の隣国のあらさがしで安堵感を得るのは情けない。中国の人々は日本にほとんど関心が無いのを知っていると思うが・・・(2007/10/19)

 幸いにして現在の日本はまだこういったことでは中国より上だと思いますが、皮肉にも中国の政策名と似た“改革路線”により逆に中国に近づいていっているのではないかと思います。病人を積んだ救急車が右往左往して死んでしまうというのは別に奈良だけの話ではないし、20年近く前にも病院で働いている知人から聞かされた話であります。 救急車といえば民営化という話もありますから、一般人は乗せてもらえず野垂死ぬという世の中もそう遠くなく実現するでしょう。そうなるとお金持ちの人たちの満足度はあがるでしょうか(自分の幸福感を満喫できるだろうから)。(2007/10/16)

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