韓国の2大著名企業の投資家は最近、喜ぶ材料がない。韓国の成功の象徴であるサムスン電子は、メモリーチップの価格急落で3年連続の減益になる見込み。現代自動車は韓国の通貨高騰でライバルの日本勢に対するコスト競争力を失い、伸び悩んでいる。
化学、鉄鋼の株価が2倍に

造船大手の現代重工の株価は今年に入って3倍に急騰した
韓国の株式市場から撤退すべき時なのだろうか。投資家の考えは違うようだ。米国の信用収縮にもかかわらず、ソウルの代表的株価指数KOSPIは、年初から34%上昇している。最大の魅力になっているのは、製鉄業、造船業、石油化学産業、その他の重工業だ。
石油化学大手LG化学や鉄鋼大手ポスコの株価は2倍以上、現代重工業は3倍に急騰した。反対にサムスン電子の株価は年初来13%下落。現代自動車は5%上昇した程度だ。「デジタル時代と派手なマーケティングは終わりだ」とある機関投資家は言う。「今や中国と新興市場がすべてだ」。
1990年代後半には、韓国の旧来産業は経済のお荷物と見なされていた。鉄鋼、石化産業は借入金で生産を急拡大し、97年のアジア危機で韓国経済に大打撃を与えた。韓国ほど生産設備に投資した国はなく、多くの基幹産業が絶望的な供給過剰に陥った。
98年の韓国には、内需の2倍に上る5000万トンの粗鋼生産能力があった。2つの大型エチレン工場は世界的な供給過剰に拍車をかけた。他国の競合企業が過剰供給を心配している最中に韓国の主要造船所は乾ドックを新設した。
今となると、こうした投資は賢明だったようだ。新興経済の活況で過剰供給は供給不足に転じ、韓国は鉄鋼やコンテナ船、プラスチック製品を量産する体制が整っている。中国と世界各国との貿易量が急増する中、現代重工業、サムスン重工業、大宇造船海洋などの造船各社には、約4年先まで受注が入っている状態だ。
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