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米住宅市場の虚脱感

住宅価格が暴落、サブプライムショックの出口は見えず

2007年10月15日(月)

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Mara Der Hovanesian (BusinessWeek誌、金融担当エディター)
Christopher Palmeri (BusinessWeek誌、ロサンゼルス支局上級特派員)

2007年10月15日発行号カバーストーリー 「Housing: That Sinking Feeling

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2007年(1~9月)総合収益率ワースト1:Technical Olympic USA(フロリダ州)、▲84.2%

 かつて、ラスベガスは最も活気ある不動産市場だった。だが昨年から市場が深刻な減速局面に入ると、米住宅建設大手KBホーム(KBH)は思い切った行動に出た。市場低迷期に膨大な住宅の売れ残り在庫を抱えないよう、大幅値下げを断行したのだ。

 多少の“値引き”どころではない。ラスベガスの中心を貫く大通り(通称、ストリップ)の西にあるハンチントンには、しっくい塗りの2階建て分譲住宅1400戸が立ち並んでいる。ここでは、1年前に最低32万ドルした物件価格が今や27万ドルまで下がっている。交渉次第ではもっと安くなる。

 大胆な値引きが奏功して買い手は集まっている。KBホームが今年5月に価格を2万5000ドル引き下げてから、仮契約の件数が23%増加した。米市場調査会社ハンリー・ウッドによると、ハンチントンではここ最近何度か大幅値下げが行われているという。KBホームにしてみれば、売れ残り住宅を多数抱え込むよりはまし。住宅を探している人にとっても、最近の提示価格から大幅値引きした価格で購入できるのだからうれしい話だ。

 「価格は慎重に決めている」と、KBホーム・ラスベガス支店の地域統括マネジャー、ジム・ウィドナー氏は言う。「短期的には住宅価格は上下する。だが、長い目で見れば一番堅実な投資対象だ」。

住宅価格大幅値下げの波が全米に広がる

 住宅ブームたけなわの頃に物件を購入した住宅所有者にとっては、価格の値下がりは打撃だ。ハンチントンの閑静な新興住宅地キーサイドコートでは、住民の多くが昨年住宅を購入したばかり。急に資産価値が大きく目減りしてしまったせいで、ローンの借り替えや売却、新たな借り入れが困難になっている。「ここに越してきた昨年夏には、住宅価格はすごく上がっていた」と語るのは、3児の母タミー・エルダー氏だ。「高い時に買ってしまって悔しいわ。これから先、損を挽回できるのかも分からないし…」。

 ハンチントンでKBホームが取った値下げ戦略は全米に広がっている。これまで住宅ブームから取り残されていたミネアポリスやセントルイスといった都市も例外ではない。住宅建設大手各社は全国各地の余剰物件について、時に10万ドル単位の大幅値引きを行っている。これほどの値引きは初めてのことだ。余剰在庫を早期に一掃するためのこの非常手段が、市場回復につながるか、それとも減速がさらに進むか――。効果は現時点では不明だが、各地に影響を及ぼしたことだけは間違いない。

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2007年総合収益率ワースト2:Levitt(フロリダ州)、▲83.6%

 9月14日、米住宅大手ホブナニアン・エンタープライズ(HOV)は19州で「世紀の商談会」と銘打った週末3日間のキャンペーンを開催し、10万ドルもの値引きを行った。同じ日、米スタンダード・パシフィック(SPF)は南カリフォルニア一帯の49地域で「ミッション・ポッシブル」キャンペーンを実施。割引額は総額2000万ドルにも及んだ。9月29日、米住宅建設最大手のD・R・ホートン(DHI)はサンディエゴで53戸を競売にかけたが、開始価格は定価の半額である15万ドルだった。「買うなら今だ、ということをはっきり伝えたかった。顧客に刺激を与えることが必要だった」と、ホブナニアンのアラ・K・ホブナニアンCEO(最高経営責任者)は言う。

長く患うよりも、荒療治の痛みに耐えた方がまし

 住宅建設業者の損益にも影響が出ている。米バンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズ(BAC)によると、住宅建設大手上場5社は土地と売れ残り住宅の評価額を2006年の497億ドルから419億ドルに引き下げた。しかも、売上高に占める在庫金額の比率はこの1年で33%増加している。こうした遊休資産が業界の健全性を蝕んでいる。

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