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任天堂、全方位戦略に転換

家族や友達の取り込みは大成功、次の狙いはゲームマニア

2007年10月25日(木)

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Kenji Hall (BusinessWeek誌、東京支局テクノロジー担当記者)

米国時間2007年10月10日更新 「Nintendo: Calling All Players

 任天堂(7974.T)が“大衆”に照準を合わせていることは、誰が見ても明らかだ。昨年の新作ゲーム発表会でその方針を前面に押し出し、今年10月10日に千葉市の幕張メッセ・コンベンション・ホールで開催された「任天堂カンファレンス2007秋」でも踏襲された。

 会場では、白地に灰色の社名ロゴと並んで、「Wii(ウィー)」の最新ゲームソフト「Wiiフィット」の巨大広告を掲げた。楽しそうに笑う子供と大人が最新の「バランスWiiボード」の上で様々なポーズを取って遊んでいる姿が大写しになっている。壇上に上がった岩田聡社長は、集まった記者、ブロガー、ゲームソフト開発者、テレビカメラを前に、「Wiiは幅広い層を取り込んだことでゲーム業界を変えた」と、大衆戦略をさらに強化する方針を示した。

大衆向けとマニア向けの間の壁を壊す

 しかし、今年は昨年と違う点もある。今まであまり取り込めていなかったゲームマニア層の獲得にも乗り出したのだ。カプコンの「モンスターハンター」シリーズと、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」シリーズをWii向けゲームソフトの品揃えに加えることを発表した時には、会場にどよめきが起こった。両社はこれまで、ソニー(SNE)と提携関係にある。

 こうした大作の獲得は、最先端のゲームソフトを動かすには処理能力が足りないというWiiのイメージを変えるだろう。「モンスターハンターはゲーム製作の最新技術を象徴する存在だ。Wiiでこの種のゲームができるとは思わなかった。その能力は今日この会場で実証された」と、ゲーム市場調査会社エンターブレイン(東京)の浜村弘一社長は述べた。

 大衆向けの対応も忘れてはいない。Wiiリモコンはテニスラケットのように振ったり銃のように構えて撃ったりして遊べる優れもので、去年11月の発売から1年近く経った今でも、日本、米国、欧州で品薄状態が続いている。それをさらに進化させようというのだ。「大衆向けゲームとマニア向けゲームの間にあった壁を壊す」と岩田氏は宣言した。

 今後、指を器用に動かして操作することなく、存分に楽しめる奥の深いゲームを次々に世に送り出していく。岩田氏は、昨年11月に発売した「ゼルダの伝説トワイライトプリンセス」の顧客層を見ると一般大衆とゲームマニアの両方に受け入れられていると言う。

大衆偏重戦略は中長期的にリスクがある

 両タイプの顧客を満足させるという方針転換は、多くのソフト開発企業から歓迎されている。ゲームソフト開発会社テクモ(東京)の安田善巳社長は、「任天堂のマーケティング戦略には最大限の敬意を表したい」と言う。アナリストらも、今や株式時価総額でトヨタ自動車(TM)に次ぐ日本第2位となった任天堂に最大級の賛辞を惜しまない。

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