• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

シティグループの前途多難

“サブプライム基金”が浮き立たせた不良債権の呪縛

2007年10月26日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

Ben Steverman (BusinessWeek誌、投資欄記者)

米国時間2007年10月15日更新 「No Quick Escape for Citigroup

 10月15日、米大手銀行シティグループ(C)の重大ニュースは第3四半期の決算発表だけだと思われていた。ところが、思わぬ“オマケ”がついていた――。

 ウォール街の誰もが予想していたのは、サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題に端を発した今夏の信用市場の混乱によって、ここ何年かで最低の四半期決算が発表されることだった。想定外だったのは、シティをはじめとする大手金融機関が関わる数百億ドル規模の救済計画が発表されたことである。コマーシャルペーパー(CP)の市場崩壊を回避することがその目的だ。

 計画に参加するのはシティ、米JPモルガン・チェース(JPM)、米バンク・オブ・アメリカ(BAC)の3行。詳細は未定だが、「ストラクチャード・インベストメント・ビークル(SIV)」と呼ばれる銀行傘下の資産運用会社が保有する、約1000億ドルの債権を買い上げるための基金が創設される。信用市場の要所要所に流動性を与え、住宅ローン担保証券(MBS)の暴落を防ぐのが狙いだ。

 この救済策(政府主導だが税金投入はないとされる)で最も恩恵を受けるのはシティだろう。報道によればシティ傘下のSIVはMBSなどの証券化商品800億ドル相当を保持しているからだ。株価には好材料のはずだが、発表当日のシティ株の終値は3.41%(1.63ドル)下げて46.24ドルだった。

シティが抱える問題の大きさを浮き彫りに

 ただし、株価の下落はお粗末な利益率を反映したものである。第3四半期の1株利益(EPS)は0.47ドル。前年同期の1.10ドルと比べ57%も落ち込んだ。これでもシティが事前に出していた減益予想よりはましな数字だ。

 発表当日、時間が経つにつれてシティ株の下落は加速した。救済策と四半期決算の内容を吟味した結果、株式市場にはある厄介な疑念が生まれたようだ。

 このとんでもなく大掛かりな「SIV基金」は、信用市場の一部を一時的に救済するかもしれない。シティに対する懸念を払拭し、(信用市場の)完全な崩壊に対する保険になるかもしれない。だが、シティと信用市場が抱える問題はもっと深刻で、この基金だけで解決できるような代物ではないのではないか──。

 10月15日の発表で「問題の大きさがより明らかになった」と言うのはドイツ銀行(DB)のアナリスト、マイケル・メイヨ氏だ。シティは先週、幹部の交代を発表した。しかし同氏はかねて最高幹部の入れ替えが必要だと主張してきた。「ほとんどの投資家は変革が必要だと考えている」。不満の矛先は会長兼CEO(最高経営責任者)のチャールズ・プリンス氏に向けられている。

リスク管理の甘さ、経費膨張、日本での業績不振…

 シティの抱える数多くの問題の筆頭は、第3四半期にMBSを中心とした信用市場の混乱で生じた損害だとアナリストや投資家は見る。シティは多くの競合相手よりも深刻な損失を出した。「市場の混乱を勘案しても大きすぎた。ひとえに業績が悪かったことが最大の要因だ」と、チャールズ・プリンス氏は15日の発表で認めた。

「Bloomberg Businessweek」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

小池さんがこの言葉(排除)を述べたことで、「風」が変わっていきました。 ただし、小池さんが言ったことは正論です。

若狭 勝 前衆院議員