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FRBがくれたハロウィーンの飴

怖~い景気後退は追加利下げで追い払えるか?

2007年11月5日(月)

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Peter Coy (BusinessWeek誌、経済担当エディター)

米国時間2007年10月31日更新 「A Halloween Treat from the Fed

 米連邦準備理事会(FRB)は10月31日のハロウィーンに、期待されていた“飴”を市場に差し出した。政策金利を4.75%から4.5%へと0.25%引き下げたのである。

 これは容易な決断ではなかった。よく知られているように中央銀行は大幅な利下げに消極的であり、今回の金融緩和には、それでなくとも強い経済を刺激しすぎる可能性があるからだ。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)では、どれほどギリギリの決定となったのか。理事の1人であるカンザスシティー連銀総裁のトーマス・ホーニッグ氏は利下げに異議を唱え、金利据え置きに1票を投じた。

 また、FOMCは声明で、現時点ではさらなる利下げの見通しはないことをはっきり示した。声明文は「インフレのリスクが依然としてある」とし、今回の利下げ後は「インフレ上昇のリスクと成長鈍化のリスクがほぼ同等になる」と述べている。

市場は利下げに反応せず

 今回、FRBが金利を据え置いていれば、金融市場は恐ろしい反応を示しただろう。だが、利下げの発表にはさっぱり反応しなかった。10月31日午後2時過ぎに発表された利下げはほぼ織り込み済みだったのだ。

 実際のところ、株価は発表を受けて上昇幅を縮めた。ホーニッグ氏の反対票と利下げ発表に伴う声明文が影響したものと見られる。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500株価指数はこの日、一時0.8%上昇していたが、発表直後に上げ幅は0.2%まで縮小した。

 トムソン・ファイナンシャル(TOC)の米国チーフエコノミストであるジェフリー・ホール氏は、今回の利下げは必要なかったと考えている。「利下げは防衛策なのかもしれないが、金融セクターの危機が経済全体に深刻な影響を与えている兆候は見られない」(ホール氏)。

 一方、市場の利下げ期待があまりに高かったため、もしFRBがその期待に応えなければ、金融市場で大量の売りを誘う危険性があったと指摘する。「FRBはネガティブなショックを市場に与えたくなかったわけだ」(ホール氏)。

 ハロウィーンの日の声明を見ると、FRBの動きは、まるで子供に飴を与えすぎるのを心配する親のようでもあった。

 批判派から見れば、追加利下げは不要であり、堅調な経済成長とインフレの脅威を考えれば危険でさえある。利下げ発表があった朝、商務省は米経済の第3四半期の成長率が年率3.9%(速報値)になったと発表した。大方のエコノミストの約3%という予測を大きく上回る数字だ。

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