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米GMが400億ドルの巨額赤字

ワゴナー氏はCEOの座を守れるか?

2007年11月9日(金)

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Jim Henry (BusinessWeek誌自動車担当リポーター、ニューヨーク)

米国時間2007年11月7日更新 「Can Wagoner Outlast GM's Loss?

 過去数週間に米ウォール街の大手銀行2行が巨額損失を発表し、ほんの数日でCEO(最高経営責任者)が辞任に追い込まれた。

 11月7日、米ゼネラル・モーターズ(GM)はそれらをも上回る400億ドル近い赤字を発表した。だが、リック・ワゴナー会長兼CEOがメリルリンチ(MER)のスタンレー・オニール氏やシティグループ(C)のチャールズ・プリンス氏に続いて、次のプライベートジェットで町を去ると考えるのは早計だ。

 数年かけてGMの再建に取り組んできたワゴナー氏は、今年、いくつか目覚ましい成果を上げた。全米自動車労組(UAW)との新協定の一環として、数十億ドルの医療費債務を切り離し、独立した福利厚生基金に移管することができた。「ビュイック・エンクレーブ」や「サターン・オーラ」などのヒット車も出し、ここ数カ月は市場シェアの低下に歯止めをかけられた。

 しかし、今回の惨憺たる業績発表と、プリンス、オニール両氏があっという間に辞任に追い込まれたことを考えると、ワゴナー氏の発表直後の反応は驚くほど静かだ。

取締役会と従業員の忠誠心が支え

 「我々はGM株については引き続き、とにかく売って多少でも利益を確定するよう推奨しているが、実際問題、GMの経営陣は与えられたカードの中で最善を尽くしているというのが真実だろう」。米ベア・スターンズ(BSC)の自動車アナリスト、ピーター・ネスボルド氏はこう言う。

 ワゴナー氏は幸いにも、GMの取締役会だけでなく、多くの従業員から忠誠心を獲得している。著名投資家のカーク・カーコリアン氏がカルロス・ゴーン氏率いる仏ルノー・日産自動車(NSANY)連合との提携を求めて起こしたプロクシーファイト(委任状争い)で、ワゴナー氏が勝利を収めたのは、つい昨年のことだ。

 400億ドル近いGMの巨額赤字の大部分は、繰り延べ税金資産の取り崩しによる386億ドルの費用計上だ。今年1~9月期のGMの最終赤字は380億ドル(前年同期は29億ドルの赤字)に上った。継続事業ベースで見た第3四半期の最終赤字は16億ドルと、それほど巨額ではないものの、やはり失望させる内容だった。GMは昨年の第3四半期には約5億ドルの黒字を計上している。

裏目に出た賭け

 米国市場におけるGMのシェアは直近4カ月連続で前年同月より改善してきた。にもかかわらず、GMの今年1~10月の自動車販売台数は約320万台(5.7%減)に落ち込んだ。

 GM副会長兼CFO(最高財務責任者)のフリッツ・ヘンダーソン氏は、「ここ数カ月の市場シェア改善には満足しているものの、経済成長のペースと市場の状況は明らかに我々の予想を下回っており、憂慮すべき事態となっている」と述べた。

 390億ドル近い繰り延べ税金資産はそもそも、先々利益が出た時にそれを相殺し、税金支払いの損失として計上するはずだった。ところが、GMはその利益を上げる見通しが立たなくなったという。一言で言えば、GMは間違った賭けをしてしまったということだ。

 利益見通しが立たなければ、積み上がった繰り延べ税金資産は無価値となる。もしGMの利益見通しが改善すれば、繰り延べ税金資産の一部は再び価値を持つ可能性もある。

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