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債券保証が危機に直面

サブプライム禍の猛威で新たな犠牲者

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2007年11月15日(木)

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Matthew Goldstein (BusinessWeek誌、ヘッジファンド・金融担当アソシエイトエディター)、協力:David Henry

米国時間2007年11月1日更新 「The Next Worry: Bond Insurers

 世界の信用市場に潜む次なる地雷は、複雑怪奇な“債券保証”だろう。最初の爆発を招くのは、これまで一般に知られることのなかった米ACAキャピタルという企業かもしれない。

 サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題によって、米金融市場は既に手痛いダメージを受けている。

 米メリルリンチ(MER)は、リスクの高い住宅ローンを担保とする証券に関連して84億ドルの損失を計上。10月30日にはスタンレー・オニールCEO(最高経営責任者)を解任した。スイスのUBS(UBS)は同日、36億ドルの減益を発表。米シティグループ(C)は既にサブプライム関連証券の評価損を16億ドル計上しているが、今後さらに10億ドル程度損失が積み上がる可能性がある。

 ウォール街全体では、サブプライム問題に絡む評価損は350億ドルにも上り、株式の時価総額は2200億ドル以上下落した。そしてこの信用危機は、金融業界ではそれほど注目を集めることのなかった債券保証会社にまで波及しつつある。

サブプライム禍が債券保証会社を襲う

 債券保証会社は、住宅ローン担保債券や、債務担保証券(CDO)と呼ばれる債券が組み入れられた複雑な投資商品に対する保険を、銀行や主要投資家に対し販売している。この保険の目的は、証券がデフォルト(債務不履行)になった場合に投資家を保護することにある。

 CDOの市場が1兆ドル規模に膨れ上がる中、米アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)、米MBIA(MBI)、米アムバック・ファイナンシャル・グループ(ABK)などの企業にとって、クレジット・デフォルト・スワップと呼ばれる保険商品は実入りのいい収益源となったのだ。

 ところが、住宅ローン担保証券(MBS)やCDOの格下げが続いたことで、債券保証会社の業績にも影響が出始めている。特に懸念されているのがACAキャピタル(ACA)だ。小規模でありながら、CDOへのエクスポージャーが非常に高い。

 ニューヨークに本拠を置くACAの年間収益は5億ドル未満で、株主資本はわずか3億2600万ドルである。保証しているCDOが焦げ付いた場合の支払準備金として、10億ドルを確保していると同社は主張する。同社がこれまでに販売した保険契約は160億ドル近くに上っており、その多くはここ数年間で発行されたCDOを保険対象とするものだ。貸し付け基準が極めて甘くなったのが2006〜2007年であるから、これらのCDOにはかなり問題がありそうだ。

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