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南京虫が全米で大発生!

この10年で発生件数が激増、訴訟に発展する例も

2007年11月22日(木)

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Kerry Miller (BusinessWeek.com記者、ニューヨーク)

米国時間2007年11月8日更新 「The Cost of Bedbugs

 ローズマリー・サリナス氏はサンフランシスコにある5つの共同住宅の管理人をしている。彼女が最初にトコジラミ(南京虫)を見たのは2004年のこと。マリーナ地区にあるおしゃれなマンションの入居者の1人が、ダニのような小さな虫に咬まれて痒くてたまらないと苦情を訴えてきたのだ。

 サリナス氏は害虫駆除業者に頼んでその部屋の処理をしてもらった。入居者は引っ越していき、一件落着──。その時はそう思っていた。

「まるで悪夢のようだった」

 そのわずか数カ月後、発生源はその隣の部屋だということが判明した。トコジラミは壁や廊下だけでなく、全28戸のうち4戸にも広がっていた。サリナス氏の見積もりでは、駆除にかかる費用は4万ドル以上。その中には訴訟をほのめかした入居者1人への慰謝料9000ドルも含まれている。

 「まるで悪夢のようだった」とサリナス氏は振り返る。こうしたことは次第に珍しくなくなっている。今は使用禁止となっているDDTにより、米国ではこの吸血寄生虫は1950年代にほぼ根絶されたはずだった。ところが害虫駆除業者によると、トコジラミの発生件数がこの10年間で激増しているという。病院の待合室、映画館、学校、公共バス、飛行機、船などで発生が確認されている。全国的なトコジラミの再発生で、今のところ被害が最も深刻なのはホテル、老人ホーム、共同住宅だ。

 トコジラミは健康への脅威のない、ただの不快な害虫である。夜寝ている間に血を吸われていると思うとゾッとはするものの、媒介する病原菌は特になく、咬まれても全く何ともない人もいる。ただ駆除が難しいため、1度発生すると甚大な被害に発展する可能性がある。

衛生状態とは無関係に出没

 今ではサリナス氏は自分が管理するすべての共同住宅で、定期的に入居者に通知を出し、トコジラミの発生が疑われる場合はすぐ連絡するよう呼びかけている。ところが同氏から話を聞いた大家たちは、こうしたことに乗り気ではなかった。「害虫がいるのではと疑われたくないし、これから出るかもしれないと思われるのも嫌なのだ」とサリナス氏は指摘する。

 このように考えているのは賃貸住宅の大家だけではない。全米ホテル・ロッジング協会(AHLA)は、昨年秋にトコジラミに関する国際シンポジウムを共同開催した。ホームページに掲載した声明文で、米国でのトコジラミ再発生についてこう述べている。

 「大部分のホテルは最小限の影響しか受けていない。最高の衛生レベルを保ち、厳しい清潔度基準に準拠しているからだ。トコジラミをホテルに持ち込むのは客であって、ホテル側の衛生状態とは無関係だ」

 トコジラミが衛生状態そのものとは無関係なのは本当だ。ゴキブリやネズミとは違って、トコジラミは極めて清潔な5つ星ホテルでも繁殖する。だがAHLAの“最小限の影響”の定義は曖昧だ。

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