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アマゾン、電子書籍にシフト

泣かず飛ばずのデジタルブック市場に火をつけられるか?

2007年11月30日(金)

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Catherine Holahan (BusinessWeek.comライター、ニューヨーク)

米国時間2007年11月19日更新 「Can Amazon Kindle Digital Book Fever?

 米アマゾン・ドット・コム(AMZN)のジェフ・ベゾスCEO(最高経営責任者)にとって、書籍はしぶとく生き残っている“アナログ時代の遺物”だ。

 音楽などのほかの媒体は、米アップル(AAPL)の「iPod(アイポッド)」のようなデジタル機器経由で簡単に手に入るようになった。しかし、書籍は何百年もの間、表紙でペラペラの紙を綴じる形態を頑なに守り通してきた。

 「書籍はなぜ、アナログ最後の砦になっているのか。書籍は高度に進化し、最高のカタチを究めた。その先に何があるのか。どうすれば、壁を突破できるのか」

 ベゾス氏は11月19日の記者会見で問いかけ、その答えとして携帯型の電子書籍端末「Kindle(キンドル)」を掲げた。書籍のデジタル時代を切り開こうと意欲満々だ。ニューヨーク、ユニオンスクエアのWホテルで発表されたキンドルの小売価格は399ドル、大きさはペーパーバックほどで、約200冊の書籍を保存できる。バックライト付き液晶ディスプレーに表示されるページは、紙の書籍のイメージにかなり近い。

 キンドルはいわば“持ち運びできる書斎”であり、“書店”でもある。米スプリント・ネクステル(S)の高速携帯電話ネットワークを介してインターネットに接続し、ほぼ1分以内に1冊の書籍をダウンロードできる。総タイトル数は約9万冊、1冊約10ドルで購入でき、接続料や購読料はかからない。

電子書籍市場の先駆者となるか

 アマゾンはキンドルの開発に約3年を費やした。使いやすい製品を作ることで、従来の書籍に対抗するだけでなく、スマートフォンなどインターネット接続が可能なモバイル機器で新聞記事を読んでいるようなユーザーの獲得も狙う。

 キンドルはオンライン百科事典「Wikipedia(ウィキペディア)」に簡単にアクセスできるほか、一般のウェブサイトも閲覧できるようにブラウザーも搭載している。ただし表示はモノクロで、ウェブ閲覧機能はあくまで“おまけ”である。「キンドルは読書のための専用端末だ」と、アマゾンの世界電子メディア部門担当上級副社長、スティーブ・ケッセル氏は言う。

 アマゾンの目標は高く、いまだ黎明期にある電子書籍市場を一気に拡大することを目指している(BusinessWeek.comの記事を参照:2007年9月3日「Making Digital Books Into Page Turners」)。この分野で注目を集めたのはソニー(SNE)の電子書籍端末「Sony Reader(ソニーリーダー)」くらいにとどまっている。同端末のオンライン小売店での販売価格は300~400ドルだ。

コメント4件コメント/レビュー

電子書籍の普及に大きな期待を寄せているのは、音声化ソフトを使用して情報取得している視覚障害者達です。国際規格としては、DAISYもあり、またダウンロードして書籍データを購入できるサイトもありますが、ライブラリーとしては、まだまだ不十分と言えるでしょう。調達できる書籍データが豊富になれば、情報バリアフリーの観点からも望ましいことです。携帯電話でも「らくらくホン」の進化で随分、使いやすくなりました。とは言え、富士通以外の他メーカーが携帯電話のアクセシビリティやユニバーサルデザインに取り組む姿勢を見せてこなかったことは、大いに疑問です。キンドルに音声化の設定があるのかどうか、記事からは、うかがい知れませんが、著作権云々でテキストデータの取得を警戒するのであれば、音声化のアクセシビリティだけが有効になる設定も可能と思われます。とにかく、書籍の電子化が単に各ページを画像として提供するのに過ぎないのであれば、無意味であることを認識していただく必要があります。(2007/12/03)

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電子書籍の普及に大きな期待を寄せているのは、音声化ソフトを使用して情報取得している視覚障害者達です。国際規格としては、DAISYもあり、またダウンロードして書籍データを購入できるサイトもありますが、ライブラリーとしては、まだまだ不十分と言えるでしょう。調達できる書籍データが豊富になれば、情報バリアフリーの観点からも望ましいことです。携帯電話でも「らくらくホン」の進化で随分、使いやすくなりました。とは言え、富士通以外の他メーカーが携帯電話のアクセシビリティやユニバーサルデザインに取り組む姿勢を見せてこなかったことは、大いに疑問です。キンドルに音声化の設定があるのかどうか、記事からは、うかがい知れませんが、著作権云々でテキストデータの取得を警戒するのであれば、音声化のアクセシビリティだけが有効になる設定も可能と思われます。とにかく、書籍の電子化が単に各ページを画像として提供するのに過ぎないのであれば、無意味であることを認識していただく必要があります。(2007/12/03)

翻って、国内の電子出版は、ユーザー参加型の携帯小説を別にすれば、絶滅寸前です。一冊10$の価格と、端末の重さや見やすさは、日本の文庫や新書に比べて、競争力があるとは思えません。更に、国内の都市部に関しては、書店が充実していて、読みたいとき、すぐに手に取れる環境があります。書籍自体の機能性や、その入手性が、米国よりも恵まれており、読書端末もより高い競争力を要求されます。読書端末は、大量の書籍を携帯できる長所があります。リゾートで、プールサイドに寝転び、気のむくままに読書する。この習慣の違いも、普及に差が出てくるでしょうか。(2007/12/02)

電子書籍を使ったことが無いためになんともいえませんが、電子書籍はかさばらないという点では紙より優れていると思います。ただ、重量と連続稼働時間、そして目の疲れ具合はどうなのでしょうか。私は、長時間本を読むことが多いので、これらがよくないととても手を出す気にはなれません。それに、正直本を読むために機械を数万かけて買う(4万で本は30冊ぐらいは買えます)というデメリットを補うだけのメリットを感じられません。(2007/11/30)

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