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バフェット氏は韓国に夢中

原油高なんのその、造船、鉄鋼、石油化学が絶好調

2007年12月3日(月)

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Moon Ihlwan (BusinessWeek誌、ソウル支局長)

米国時間2007年11月21日更新 「Why Warren Buffett's Keen on Korea

 今年、韓国のGDP(国内総生産)の成長率は約5%と予測されている。世界全体から見れば絶好の投資先なのだが、アジアというくくりで見ると中国やインドの目覚ましい成長の影に隠れて全く目立たない。

 しかし、中国株とインド株の割高感が増すにつれて、資金運用マネジャーの間ではアジア株のポートフォリオ組み替えが始まり、韓国の人気が急上昇しているのだ。

バフェット氏は中国株を売り、韓国株を買う

 例えば、米国の投資家であり大富豪のウォーレン・バフェット氏の投資判断は、中国は“売り”で韓国は“買い”だ。先月末のアジア訪問時、バフェット氏は中国株式市場の過熱に警鐘を鳴らした。その一方、韓国は「世界で最も魅力的な価格水準にある市場だ」として、韓国株投資への自信を示した。

 実際、韓国鉄鋼大手ポスコ(PKXFF)はバフェット氏が保有する株式の中で今年最も値上がりした銘柄の1つだ。業績は世界トップレベルである。同氏が率いる米バークシャー・ハザウェイ(BRKA)は、過去約3年間で同社の株式4%を5億7200万ドルで取得。現在その価値は20億ドルを優に超えている。

 一方、中国企業銘柄で唯一保有していたペトロチャイナ(中国石油天然気)株は、最近になってすべて売却した。

 10月25日、韓国に立ち寄ったバフェット氏は、「ポスコは優れた企業であり、優れた企業の価値はどんどん上がっていく」と語り、ポスコ株を今後も持ち続ける方針を示した。

造船、鉄鋼、石油化学などの重工業が盛況

 もちろん、韓国とて世界経済を揺るがす市場の混乱と無縁ではない。米国発の信用収縮や原油高のあおりでソウルの代表的株価指数KOSPIは今月約9%下落した。ハイテク需要が予想よりも伸びず、韓国企業が市場を牛耳っているメモリーチップの価格も急落している(BusinessWeek.comの記事を参照:2007年6月15日「Samsung's Chip Business: What Happened?」)。

 韓国のIT(情報技術)業界を先導するサムスン電子(SSNGY)の株価は今年15%近く下落。全従業員の2%近くに当たる約1600人を解雇した。

 とはいえ昨年末比では、株価指数KOSPIは約30%上昇している。韓国経済のほかの分野が大きく伸びたためだ。最大の魅力は様々な産業における韓国の製造技術だ。造船、鉄鋼、石油化学などの重工業は、インフラ整備や海運業に力を入れる新興国からの需要が増えて盛況だ。

 「韓国企業の多くは、市況産業で圧倒的な市場シェアを誇っている。そして、市況が上向いている時には他国のライバルよりも高い業績を上げてきた。資金運用者が特に注目すべきなのは、中国の急成長の波に乗って活気づいているこうした企業だ」。モルガン・スタンレー証券(MS)韓国支店長、ヤン・ホチョル(梁浩徹)氏は言う。

 造船業を見てみよう。韓国銀行(中央銀行、本店ソウル)のリポートによると、“世界の工場”となった中国の輸出入貨物用の船舶の需要は少なくとも2010年まで堅調に伸びる見通しだ。ということは、韓国の造船各社の好景気もこれから数年は続くということだ。韓国の現代重工業(HYHZF)、サムスン重工業(SMSHF)、大宇造船海洋(DWOSF)は世界の3大造船会社である。昨年引き渡された世界の船舶の41%は、これら3社をはじめとする韓国の造船会社が建造したものである(BusinessWeek.comの記事を参照:2007年5月18日「A Steady Hum at South Korea's Shipyards」)。

 船舶の輸出売上高が膨大なため、韓国銀行は今月、韓国ウォン高がさらに進むとの懸念を表明した。韓国造船各社はこの先約4年分の受注を既に確保している。造船会社は為替リスクを回避するために、ドル建ての入金予定額を為替予約(ドル先物売り)する。引受銀行は先物買いしたドルと相殺するために、直物取引市場で同額のドルを売ってウォンを買う。その直物取引の決済用のドルは海外から借り入れる。この繰り返しでウォン高ドル安が進むというわけだ。

 造船世界一の現代重工業の株価が今年3倍以上に上昇したのも無理はない。11月8日に報告された第3四半期決算の純利益は4億7500万ドルと、前年同期の2億3000万ドルの2倍以上に増大した。

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