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フレディとファニーの転落

歯止めがかからぬサブプライム危機の衝撃波

2007年12月3日(月)

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Dawn Kopecki (BusinessWeek誌、ワシントン支局特派員)

米国時間2007年11月20日更新 「Behind Freddie and Fannie's Free Fall

 米政府系住宅金融機関(GSE)であるフレディマックとファニーメイの株価は、ほかの住宅金融会社同様、サブプライム危機の影響で既に打撃を受けていた。だが、11月20日の発表はこれまでで最大の衝撃を及ぼした。

 この日、米連邦住宅貸し付け抵当公社(フレディマック、FRE)は、第3四半期決算が20億ドルの赤字になったと発表したのである。予想をはるかに超える業績悪化だ。さらにフレディは、監督当局の定める自己資本基準の達成が厳しく、資本増強のため配当を半減する必要があるかもしれないと予告した。投資家はフレディ株に売りを浴びせかけた。

時価総額の4分の1を喪失

 市場は動揺した。11月9日に米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ、FNM)が発表していた決算(14億ドルの赤字)に対する疑念さえ生じ、不安に駆られた投資家は両社の株を売りに走った。結局20日の取引終了までに、ファニー株は25%安、フレディ株は29%安となり、それぞれ時価総額の約4分の1を失った。

 フレディが発表した厳しい業績予想に、株式や債券のアナリストがさらに疑問を投げかけたことも、売りを加速させた。

 格付け会社もこの流れに同調。米フィッチ・レーティングスと米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の格付け部門は、共にフレディの優先株の信用格付けを現在のダブルAマイナスから引き下げる可能性が高いと警告した。

 米フリードマン・ビリングス・ラムジー(FBR)のポール・ミラー氏をはじめとする株式アナリストは、いち早くフレディの目標株価を大幅に引き下げ、投資判断を下方修正した。

 「格付け会社のような信用評価で世界一の目利きといえども、不意打ちを食らったようだ」とミラー氏は言う。同氏はフレディの目標株価を55ドルから20ドルに引き下げた。

 フレディは、今後の信用債権の回収不能に備えて第3四半期に12億ドルの貸倒引当金を繰り入れた。また市場価格の下落を反映して36億ドルの資産評価損も計上した。1株損失はアナリスト予想値の約3倍の3.29ドル。前年同期(1.17ドル)と比較しても3倍近く悪化した。

損失はさらに拡大へ

 ミラー氏は、フレディ経営陣の見積もった貸倒引当金の額が現実的ではないと言う。今後、債権の回収不能による損失額はもっと大きくなると見ているのだ。

 フレディの予想では、今年住宅ローン債権への投資額100ドル当たり3セント(0.03%)、総額で5億ドルが回収不能になる可能性があるという。こうした貸倒率は、来年は0.08%(総額15億ドル)、2009年には0.11%(同21億ドル)に上昇すると見込む。だがミラー氏は、フレディの引当率は0.20%近辺になると見ている。

 「しばらくの間、四半期ごとに10億~15億ドルの引当金を計上しなければならないだろう。業績への悪影響はかなり大きい」(ミラー氏)

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