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チャベス大統領の改憲案に「ノー」

反対50.7%、賛成49.3%、ベネズエラ経済は一息

2007年12月7日(金)

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Peter Wilson (カラカス特派員)

米国時間2007年12月3日更新 「Behind Chavez's Defeat in Venezuela

 この10年近く、ウゴ・チャベス大統領の指揮下でベネズエラが左傾化するのを苦々しく見てきたヴィクトル・マルティネス氏(40歳)は、やっと拍手喝采する機会を得た。12月2日、ベネズエラ国民は、チャベス大統領の権限を大幅に強化して生涯大統領を務めることを認める内容の憲法改正案を否決したのだ。

 「この提案は何としても拒否しなければならなかった」。自身の経営するペットショップを国に没収される事態を恐れていたマルティネス氏は言う。「反対票は我々にとって唯一の選択肢だった」。

 国民投票での敗北により、チャベス大統領が今後、石油大国ベネズエラで社会主義革命を推し進められるかどうかが問われることになる。彼は経済の国家管理を強化し、ベネズエラ経済はインフレと景況感の激しい変動に見舞われてきた。

 今年6月、チャベス大統領は米シェブロン(CVX)や英BP(BP)などの国際的な石油大手企業に対し、ベネズエラ事業の権益の過半を国営企業PDVSAに譲渡することを強制した(Businessweek.comの記事参照:2007年6月26日「Two Oil Giants Exit Venezuela」)。この動きを受け、米エクソンモービル(XOM)と米コノコフィリップス(COP)は同国からの撤退を決断することになった。

 「国民投票の結果、ベネズエラ国民の過半はチャベスの掲げる社会主義のビジョンを共有していないことが明らかになった。今、チャベス氏のリーダーシップに対して不満が高まりつつある」。カラカスの調査会社ヒンターレーシスを率いるオスカー・シェメル氏はこう語る。

「敗北ではない」とチャベス大統領

 チャベス大統領が投票結果を認めると、勝利を祝うために大勢の人が街頭に繰り出した。有権者は1999年に制定された新憲法に十数件の修正条項を加える改憲案を50.7%対49.3%で否決。98年以降、10回以上、選挙を勝ち続けてきたチャベス大統領の記録を断ち切った。

 国民投票では、有権者の約56%が投票した。大半の世論調査では数日前から、改憲案を通すために政府が派手にカネを投じたにもかかわらず、反対派がやや優勢だと伝えていた。

 チャベス大統領は国民投票の結果を受け入れたものの、政府改造をあきらめたわけではない。「これは敗北ではない」。12月3日早朝に投票結果が発表された直後に開かれた記者会見で、チャベス大統領はそう述べた。「私にとっては、“ひとまず”という経過にすぎない」。

 ベネズエラでは、この言い回しには重大な歴史的な意味がある。チャベス氏は92年にクーデターを率い、失敗している。この時チャベス氏は、彼の努力は“ひとまず”終わったが、戦いを続けていくと誓った。その戦いの結果、今の権力の座に就くことになったのだ。

 今回チャベス氏が求めた改憲案は、大統領の任期を現行の6年から7年に延長し、無期限再選を可能にするものだった。ほかの修正条項では、中央銀行の独立性を廃止し、私有財産の没収を容易にすることを狙った。さらに、ベネズエラ軍を大幅に見直し、チャベス大統領自身が組織した民間予備部隊に大きな権限を与えようとした。国民の労働時間を25%削減する案も盛り込まれていた。

なお絶大な権力を握る人気者

 これから数日、国内では緊張が高まる可能性がある。英ブラッドフォード大学のジュリア・バクストン教授は、「ベネズエラは今、不確実で不安定な時期に入りつつある。事の行方は、反対派がその勝利にどう反応し、今後どう政府と対応していくかに懸かっている」と言う。

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