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次世代DVD戦争、ソニー陣営がリード

ワーナー・ブラザーズを取れるかが天王山

2007年12月21日(金)

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Ronald Grover (BusinessWeek誌、ロサンゼルス支局長)
Cliff Edwards (BusinessWeek誌、シリコンバレー支局記者)

米国時間2007年12月6日更新 「Next-Gen DVDs: Advantage, Sony

 この戦いのシナリオには、ハリウッド映画よりもよほど“ひねり”が利いている。そう、2年も続いている次世代光ディスクの規格争奪戦である。

 ご存じの通り、ソニー(SNE)を筆頭に約170社が参画する「ブルーレイディスク」陣営と、東芝(TOSBF)や米マイクロソフト(MSFT)を軸とする「HD-DVD」陣営が主導権獲得を目指してしのぎを削っている。どちらの方式も、次世代の薄型ハイビジョンテレビに鮮明な映像を映し出す。

ワーナーを取れ! 「2008 CES」で何らかの発表?

 勝てば、数十億ドルの市場を支配し、莫大な利益を手にすることになる。どちらの陣営も、大手映画会社の支持を奪い合ってきた。米タイム・ワーナー傘下のワーナー・ブラザーズ・ピクチャーズ(TWX)だけが、今のところ両方の規格を採用している。ワーナーをどちらの陣営が取り込むかによって戦局は大きく変わることになる。

 ソニー、東芝両陣営とも、2008年1月7日からラスベガスで開催される「2008 CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)」で是が非でもワーナーの支持獲得を発表したいところだ。目下、あの手この手の説得工作が続けられている。これまで勝負の行方は混沌としていたが、にわかにソニー陣営の優勢が目立ってきた。

 理由は2つある。

 まず、ブルーレイ派の映画会社の方が多いことだ。HD-DVD陣営は今年の夏、米パラマウント・ピクチャーズ(VIA)と米ドリームワークス・アニメーション(DWA)の支持を得て巻き返しを図っているものの、いまだ逆転には至っていない。

 さらに2007年に入ってからの光ディスク販売枚数も、ソニー陣営がHD-DVD陣営に倍以上の差をつけている。

 「ワーナーも間もなくブルーレイ派に加わるという噂だ。そうなれば、HD-DVD陣営が生き残るのはかなり厳しい」とカナダの映画会社ライオンズゲイト(LGF)のマイケル・バーンズ副会長は言う。ライオンズゲイトはソニー方式を採用している。ソニーはコメントを拒否。東芝側は、「映画会社とは定期的に接触を続けている」とだけコメントした。

ブルーレイ優勢で押し切るか?

 スタート時点から、両陣営とも最重要戦略は「できるだけ多くの映画ソフトを手に入れる」ということだった。観たい映画が観られないDVDプレーヤーなど、売れるわけがないからだ。

 今のところブルーレイ陣営は、優位に立つのに十分な数の映画会社を味方につけている。米ウォルト・ディズニー(DIS)や米ニューズ・コーポレーション傘下の20世紀フォックス(NWS)、ソニーの子会社ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントなど、現在のDVD市場シェアの約49%を占める。

 ワーナーは、系列のニュー・ライン・シネマ製作分を含めると、年間30本も発表する多作の映画会社だ。独占契約を結べば、ソニー陣営のシェアは約70%に跳ね上がる。ほかの映画会社のHD-DVD離れを促す可能性もある。

 逆に東芝がワーナーの心を射止めた場合はどうか。市場は両陣営によってほぼ二分されることになる。消費者はどちらを選ぶべきか戸惑うだろう。映画会社は次世代DVDを低迷気味のDVD販売の“救世主”と期待しているが、その期待が裏切られることになるかもしれない。ワーナーがずっと“統一規格”を求めてきたのはそうした理由からだ。

東芝は価格の安さで猛攻勢をかける

 規格争いが過熱したのは、HD-DVD陣営がパラマウントとドリームワーク・アニメーションの支持を得てからのことだ。それ以来、両陣営がカリフォルニア州バーバンクのワーナー本社に通いつめている。

コメント6件コメント/レビュー

結局既存DVD-Rにハイビジョン画質で録画出来るようになり、メディア競争はややリセット気味、勝者はまだ居ないと思います。HDDVDのプレイヤーが中国等で1万円以下のコストで生産されれば正直まだ解りませんし。(2007/12/26)

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いただいたコメント

結局既存DVD-Rにハイビジョン画質で録画出来るようになり、メディア競争はややリセット気味、勝者はまだ居ないと思います。HDDVDのプレイヤーが中国等で1万円以下のコストで生産されれば正直まだ解りませんし。(2007/12/26)

以前、セルメディアとしてはコストの低い HD-DVD で対応し、録画の本命は HDD と東芝が言っていたのを見てなるほどと思った。次世代 DVD は映画等の販売に必要なだけで、録画や簡易的な再生についてはネットワークで様々な機器がつながる(データは共有の HDD に蓄積)という未来像を描いているとわかったからだ。(東芝は実際それに近いテレビやレコーダーを発売している)この次世代 DVD 競争や著作権の問題などで日本が旧来のメディア録画/再生などやっているうちに、海外ではセルメディアが一部のマニア向けだけに(海外に録画文化は無く、セルメディアが売れている)なり、一般向けはネットワーク配信/再生が主流に、結果日本だけが取り残されるという状況になりやしないか心配している。(2007/12/21)

最近の家電量販店の広告チラシを見ても、目に飛び込んでくるのはブルーレイばかり、TVCMも印象に残るのはブルーレイですし、様々なメディアでもブルーレイ優勢の言葉が踊っています。なんだかんだと難航した船出となり批判の多かったPS3が、結果として当初のSCEの目論み通りBD普及の一翼を担っているのは間違いないでしょう。ソニー本体もそろそろSCEと結託して事業展開されてみてはいかがですか?グループ内部で反目し合っている時期では無いと思いますよ。(2007/12/21)

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