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インドで天下分け目の州選挙

グジャラート州選挙で国民会議派と人民党が決戦

2007年12月25日(火)

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Manjeet Kripalani (BusinessWeek誌インド支局長)

米国時間2007年12月11日更新 「India's Pivotal Election

 インド西部グジャラート州の都市ラージコット。ライトに煌々と照らされた競技場に7万人もの群衆が集まっている。州選挙を数日後に控え、聴衆は州の大物政治家、ナレンドラ・モディ州現首相の登場を待ち構えている。地元出身のモディ氏がこれまでに挙げた業績、特に開発事業における業績を称賛する演説が続き、聴衆の盛り上がりは最高潮に達しようとしている。

 その時、モディ氏がパレードの車列の中から姿を現した。インド民族衣装の上下を身にまとい、顎髭はきれいに整えられている。集会会場から溢れた人々が熱狂的な歓声を上げた。「ここは狭いけれど、私の心には皆さんの応援を受け入れられる十分な広さがあります。この土地に敬意を表します」と、ヒンズー民族主義政治家のモディ氏は群衆に呼びかけた。

 モディ氏は州首相として成し遂げた過去5年間の功績を次々と語る。全世帯への電力供給、給水設備の整備、道路建設、農業設備の充実、遺伝子組み換え綿花の導入による作物の改良などだ。

 「我々は繁栄へと向かっている」

 そして、「この5年間、1日の休みも取らずに州のために尽くしてきた」と強調した。

州選挙の勝敗が2009年総選挙の行方を左右する

 モディ氏は、グジャラート州における“インドの良心”を懸けた戦いのさなかにある。地方選挙の投票は12月11日から始まった。国内の多くの州と同様にグジャラート州でも数日間をかけて行われる。

 2002年のグジャラート暴動をきっかけにモディ氏は悪名を轟かせることになった。州全体に広がった反イスラム暴動で少なくとも700人のイスラム系住民が殺され、多くのイスラム女性が性的暴行を受けた。人権擁護団体は、これを阻止するどころかむしろ扇動したのがモディ氏だったと批判する。

 事件はヒンズー民族主義への逆風を招き、2004年の総選挙ではモディ氏が所属するヒンズー右派与党のインド人民党(BJP)が国民会議派に敗北し、政権を失うことになった。

 そして、グジャラート州がインド全土からの注目を再び集めている。モディ氏が再選を果たせば、州人口の過半数を占めるヒンズー教徒による支配と、同氏の企業重視の経済政策が支持されたことになる。逆にモディ氏の敗北は、ソニア・ガンジー総裁率いる国民会議派の復活を意味する。

 国民会議派はインド連立政権を率いているものの、このところ州選挙では連敗している。グジャラート州で勝利できれば低成長政策を掲げる国民会議派が有利になるだけではない。現政権の任期切れとなる2009年を待たずに総選挙を前倒しで実施しようとしている党幹部も勢いを得るだろう。

経済は急成長、だがイスラム教徒の不満がくすぶる

 グジャラート州の経済は好調だ。地元の商工会議所によると域内総生産成長率は13%と、インド全体のGDP(国内総生産)成長率9%を大きく上回る。工業成長率も同国全体の11%を凌ぐ15%を達成している。今後4年間で約1500億ドルが新規投資される予定で、港、空港、商店街などが新設される見通しだ。

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