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サーベラスの収益性が悪化

ハゲタカの成長神話がついに崩壊?

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2007年12月27日(木)

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David Welch (BusinessWeek誌、デトロイト支局長)
Christopher Palmeri(BusinessWeek誌、ロサンゼルス支局上級特派員)

米国時間2007年12月13日更新 「Dog Days at Cerberus

 米大手投資ファンドのサーベラス・キャピタル・マネジメントにとって、もう何カ月も苛立たしい日々が続いていた。米建設機械レンタル大手ユナイテッド・レンタルズ(URI)に対する70億ドルの買収提案を巡る交渉がうまくいかないのだ。

 金融市場の混乱を理由に、買収価格の見直しを強く要求したものの、同意はなかなか引き出せない。ついに11月14日、サーベラスは買収見送りに踏み切った。契約締結予定日のわずか数日前のことだった。

 このニュースを受け、ユナイテッドの株価は急落。時価総額12億ドルが泡と消えた。2日後、ユナイテッドは、取締役会に値下げを強要したとしてサーベラス・グループを訴えた(NBO編集部注:この記事が出た後、ユナイテッドはサーベラスへの会社売却を断念したと発表した)。

 サーベラスの最近の頭痛の種は、これだけではない。ここ数カ月の間に、ユナイテッド以外にも2件の買収案件が流れたほか、数件の投資は期待外れに終わり、米自動車メーカーのクライスラーや米金融会社GMACフィナンシャル・サービシズといった大型投資先の問題は悪化する一方だ。

 今になって振り返ると、投資先として住宅、金融、自動車業界を選んだのは失敗だったようだ。サーベラスが住宅金融会社を傘下に持つGMACを買収したのは、まさに不動産バブルの崩壊寸前だった。

 関係者によれば、信用収縮が最悪な状態にある今、260億ドルの運用資産を持つサーベラスは買収を手控えている。ポートフォリオの見直しにも積極的に取り組んでいる。中には投資先にしてやられたケースもあるようだ。

運用成績が急速に悪化

 こうした状況下で、サーベラスの運用成績の悪化が取り沙汰されている。実際、どのファンドも苦境にある。「プライベートエクイティ(非上場株)投資会社のリターンは近年、年間20〜30%と異様に高かったが、この先、16%程度に戻るだろう」と業界専門コンサルティング会社、米キャピタル・ダイナミックスのマネージング・ディレクター、カタリナ・リヒトナー氏は言う。

 サーベラスという社名は、ギリシャ神話に登場する、3つの頭を持つ冥界の番犬の名に由来する。ここ数年、サーベラスの名声はその名に劣らず神話的なまでに高まっていた。

 会社の始まりは1992年。ドレクセル・バーナム・ランベールの天才債券トレーダーとしてならしたスティーブン・ファインバーグ氏によって創業された。近年の株式ブームに乗って大成功し、ヘッジファンドとプライベートエクイティを掛け合わせたような投資戦略で、他社を圧倒するリターンを上げてきた。米調査会社プライベート・エクイティ・インテリジェンスが発表しているファンド成績ランキングでは、成績上位の常連だ。

 最近の大成功の1つが、2006年の米バンガード・カー・レンタル(アラモ・レンタカーやナショナル・カー・レンタルの親会社)。米エンタープライズ・レンタカーに12億ドルで売却し、3年間で莫大な売却益を得た。

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