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苦境スプリントに新CEO

ダニエル・ヘッセ氏は悩める通信大手を救うか

2008年1月10日(木)

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Roger O. Crockett (BusinessWeek誌、シカゴ支局長代理)
Olga Kharif (BusinessWeek.com記者、オレゴン州ポートランド)

米国時間2007年12月18日更新 「Hesse on the Hot Seat at Sprint

 通信大手の米スプリント・ネクステル(S)が、加入者減と収益の伸び悩みを理由にゲイリー・フォーシー前CEO(最高経営責任者)を解任したのは、2カ月余り前のことだ。

 そして12月18日、同社はダニエル・ヘッセ氏がCEOに即日就任すると発表した。ここ数カ月ツキに見放され、市場シェアと顧客を失ったスプリントにしてみれば、このニュースは株主への“一足早いクリスマスプレゼント”だったのかもしれない。

 だがその考えは甘かった。ヘッセ氏の就任で同社の株価は約1%下落し、1株13.76ドルまで値を下げた。この反応から、投資家が求めていたのは単純な身売りであって、新CEOを起用して経営を立て直すなどという大仕事ではないということが分かった。新たにCEOを招くにしても、もっと大物が期待されていたのだ。ヘッセ氏は、スプリントから分離したほとんど無名の米エンバーク(EQ)の前CEOにすぎない。「実績はまずまずだが、“華”がない」と、米IBBコンサルティングのパートナー、シャヒード・カーン氏は指摘する。

 スプリントも手をこまぬいていたわけではない。ウォール街関係者によれば、ヘッセ氏に決める前に、少なくとも4人の通信業界幹部に就任を打診している。米AT&T(T)の無線通信事業担当CEOのラルフ・ド・ラ・ベガ氏、米ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)のCOO(最高執行責任者)で米ベライゾン・ワイヤレスの前CEOでもあるデニス・ストリグル氏は、いずれも辞退した。仏オレンジ・グループや英ボーダフォン(VOD)など大手欧州事業者の幹部や旧重役も就任要請に応じなかった、と幹部スカウト担当者は明かす。

 スプリントの広報担当者は候補者を特定することを避け、「選考過程についてはコメントしないが、取締役会は最適の人物を得たと信じている。ダン(ヘッセ氏)には、無線通信事業における素晴らしい実績と経験がある。会社の内情にも詳しく、すぐに第一線で活躍できる」と電子メールで回答してきた。

ネクステルとの合併から坂道を転がる

 最近のスプリントは魅力ある企業からは程遠い。かつて無線通信事業で競合していた旧ネクステルと合併したものの、マーケティングもサービスもうまくいかず、株価が過去18カ月で半減するなど苦境が続いている。「第4四半期の後払い加入者数はさらに20万人減少すると見られている」と米投資・調査会社コーエン・アンド・カンパニーのアナリスト、トマス・ワッツ氏は言う。

 次世代ブロードバンド通信技術「WiMAX(ワイマックス)」や、ケーブル事業者との提携といった今後に向けた投資も、しょせんは不確実なものでしかない。「立て直しは並大抵のことではない。やる気のない人間には到底無理だ」と米市場調査会社フォレスター・リサーチの米通信サービス専門アナリスト、リサ・ピアース氏の見方も厳しい。

 だが投資家はヘッセ氏をいささか過小評価しているかもしれない。同氏は2005年にはスプリントの地域固定電話部門の責任者を務めており、同部門が無線通信事業に特化した新会社エンバーグとして分離されると同時に同社の会長兼CEOに就任した。ヘッセ氏の指揮の下、エンバークは技術革新におけるリーダーとなった。

 無線LAN規格「WiFi(ワイファイ)」を利用して、携帯電話と自宅の固定電話を最初につないだのは同社の実績だ。米TモバイルUSA(DT)をはじめとする他社が同様のサービスを鳴り物入りで始める1年以上も前のことである。「ヘッセ氏が前々からWiFiの可能性を理解していたことの証拠だ」とピアース氏は言う。

 ヘッセ氏の経験・知識は地域通信だけにとどまらない。AT&Tで過ごした23年間で、様々な業務に携わった。1990年代初頭に指揮を執った同社ネットワーク機器部門は、後にルーセント・テクノロジーズ(現:仏アルカテル・ルーセント<ALU>)となった。法人向けサービスでは中心的役割を果たし、大企業の通信ニーズに応えた。

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