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グーグルに新たな挑戦者

ウィキアサーチは苛烈な検索競争を勝ち上がれるか?

2008年1月18日(金)

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Reena Jana (BusinessWeek誌イノベーション担当編集者)

米国時間2008年1月7日更新 「The Spare Design of Wikia Search

 新進気鋭の検索サイトが登場した。米グーグル(GOOG)、米ヤフー(YHOO)、米アスク・ドット・コム(IACI)に戦いを挑む「ウィキアサーチ」だ。

Wikiaトップページ

 トップページの印象は、王者グーグルによく似ている。くだけた雰囲気のロゴと、検索語の入力領域だけ。真っ白で隙間だらけの、スカスカのページだ。だが、ウィキアサーチはグーグルの猿真似ではない。特徴的な検索手法を採用し、様々なウェブサイトで成功を収めた技術や機能を複合的に取り入れている。

 例えば、米大手ソーシャル・ネットワーキング・サービスであるフェースブック風の機能など、検索以外の機能もある。さらに、トップページ以外のデザインも複合的だ。オープンソースの手法でデザインされ、ウェブデザインの定石を踏襲したサイトになっている。グーグルのデザインをそのまま模倣したわけではない。

ネット百科事典ウィキペディアの創設者が新たな挑戦

 このプロジェクトを仕掛けたのは、ネット百科事典ウィキペディアの創設者の1人ジミー・ウェールズ氏と、彼が設立した米ウィキアである。カリフォルニア州サンマテオを本拠とする同社は、米アマゾン・ドット・コム(AMZN)や米ベッセマー・ベンチャー・パートナーズなどから、約1400万ドルの出資を受けている。

 いずれはウィキアサーチに広告収入型ビジネスモデルを導入する意向を持つが、現時点では開始していない。広告枠の販売と掲載のための技術や手続きが確立していないからだ。ウィキアサーチの計画が持ち上がったのは約1年前。昨年末からは、一部の招待者のみを対象としたプレアルファ版のテストを実施し、1月7日、アルファ版の一般公開にこぎ着けた。

 だが実は、公開前日の6日夜の時点でも、ウェールズ氏は電子メールの対応に追われていた。その時点になっても、プレアルファ版のテスト参加者から、不具合の報告が続々と寄せられていたのだ。公開当日の7日朝までその状況は続いた。報告された中には、例えば、一致率の高い検索結果の方が下に表示されるという不具合があった。それは現時点では取りあえず修正されているが、そのほか、解決に時間がかかりそうな問題もある。

大衆の知恵を結集した検索手法

 実際にサイトを開いてみよう。ページの中央に陣取るのは、何も書かれていない横長の四角形。検索語を入力する領域だ。目につく文字といえば、サイトの名前や、“About Us(このサイトについて)”などの一般的なリンクばかり。オープンソース系のプロジェクトであることを匂わせる、“Post Bug Reports Here(バグ報告はこちら)”というリンクもある。グラフィック要素は、にっこり笑った漫画調の雲の絵しか見当たらない。その突飛な外観は、カラフルで遊び心に満ちたグーグルのロゴに相通ずるものがある。

 ページの雰囲気は明らかにグーグル風だが、検索手法に違いがある。大きな特徴は、検索のプロセスに人間が関与する点だ。米ルックスマートから2007年7月に買収したウェブ巡回ソフト「グラブ(Grub)」と、オープンソースの検索エンジン「ルシーン(Lucene)」で行った検索に、人間の判断を加味して検索結果が決まる。いわば、ソフトウエア検索と人力検索の融合だ。グーグルに代表される、ソフトウエアを駆使した検索と、ヤフー知恵袋に代表される、誰かが投げた質問に大衆の知恵を結集して答えを出す人力検索とが組み合わされている。

 その中心となるのは、信頼で結ばれたコミュニティーの活用だ。ウィキペディアと同じように人間の力を生かし、検索語とサイトとの関連性を判別する。その一例が、ウィキペディアでもおなじみの“曖昧さ回避”だ。

 ウィキアで言う曖昧さ回避とは、同じ言葉が複数の物事を表し得る場合に、それぞれを区別することを指す(例えばジョージ・ブッシュとジョージ・W・ブッシュなど)。もっとも、膨大な検索要求に対して、そのような知性を要する判断をいかに適用するのか、詳細は明らかにされていない。

 このほか、“ミニ記事(mini articles)”という機能も備える。検索結果の上部に、検索した話題に関連する簡単な情報を表示。ウィキペディアと同じ要領でユーザーによる投稿と編集が可能だ。

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