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怒りと不安が渦巻くダボス会議

“協調的イノベーション”は世界経済を救うか?

2008年1月25日(金)

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Bruce Nussbaum (BusinessWeek誌編集局次長、デザイン/イノベーション担当。2008年世界経済フォーラムで変革関連ワークショップの司会を務める)

米国時間2008年1月18日更新 「What's Really on the Davos Agenda

 ダボスはスイスの小さなスキーリゾートだ。積もった雪が通りからすっかり消えることはない。毎年この時期の1週間、「世界経済フォーラム(WEF)年次総会」(ダボス会議)が開かれ、世界各国から要人が集まる。

 秘密会談から公開討論、偶然の出会い、その時々の主要な経済や政治問題に関する一般展示まで、様々なセッションに村は大賑わいとなる。ワークショップ、パネル討論会、分科会、全体会議は、大会議場のほか、村にある数十のホテルに分かれて行われる。

 食事を取りながらの会議は、朝、昼、晩、その後のカクテルパーティーまで続く。米女優アンジェリーナ・ジョリーがアフリカ難民について語り、米グーグル(GOOG)の2人の創業者が世界最高のワインを供する大パーティーを催し、英国の前首相トニー・ブレア氏がアイルランドの人気バンド「U2」のボーカル、ボノと一緒に歌って、「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ基金」のための資金集めをしたのもこうした場だ。招待客限定、参加するには数万ドルの大金がかかる。

 そしてすべての中心にいるのが、この驚くべきイベントの創始者であるクラウス・シュワブ氏だ。シュワブ氏はこれに続く会議を中国、インド、ニューヨークなどでも開催し、“ダボスでのひととき”を通年行事に拡大しようとしている。

焦点は「イノベーション」と「リセッション」

 今年は1月23~27日に開催されるダボス会議の主な議題は、“イノベーション(革新)”と“リセッション(景気後退)”の2つである。

 公式テーマは「The Power of Collaborative Innovation(協調的イノベーションの力)」だ。このテーマに沿って、数々のパネル討論、ワークショップ、スピーチが行われる。具体的には、ブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などに代表される“ソーシャルメディア”の急成長と、それを企業活動、教育、医療、政治システムなどにどのようにして生かしていくかが焦点となる。

 非公式には、世界経済への懸念を高めている米経済成長の急激な減速が中心議題となるだろう。欧州、アジア、米国の中央銀行トップは1人残らずダボスに集まり、景気後退を阻止するための協調利下げを画策するに違いない。中央銀行版“協調的イノベーション”である。

 欧州からは怒りと非難の声が上がるだろう。

 昨年は、髪を撫でつけた米国のプライベートエクイティ投資会社やヘッジファンドが大挙してやって来た。懐疑的だった欧州に、米国の市場資本主義がいかに賢く、有益かを見せつけるためだ。SIV(ストラクチャード・インベストメント・ビークル)、債務担保証券(CDO)などの複雑怪奇な金融商品の規制強化を求める声には、市場メカニズムに任せておけば大丈夫だと言って取り合わなかった。プライベートエクイティ投資会社やヘッジファンドの暗躍が経済成長を歪めていると非難されると、欧州は金融改革の新たな実態を理解していないと反論した。

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